【ストーリー】
大人になったジョー(声・山田栄子)は夫のフリッツ・ベア(秋元羊介)とともに自然豊かな田園で、寄宿制の学校プラムフィールドを運営していた。情操教育に取り組み、ほかの学校でも見放された問題児も生徒として受け入れられていた。
ある日、アメリカ一のおてんば娘と自称する問題児ナン(松倉羽鶴)が学園にやってきた。男の子たちのいたずらにも負けずに仕返しするほど。でもジョーとフリッツはナンの素直な心根を見抜き、歓迎する。ナンの新しい生活が始まった。
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【感想】
主人公はナンですが、いたずら大好きな少年トミー(高山みなみ)、病弱でバイオリンが時なナット(池上麻里子)、ボストンで恐れられていた不良のダン(林延年)といった個性豊かな子供たちにもスポットがあたります。多彩なキャラクターがそろっているのがいい。そして、子供たちを信頼して、勉強も人間教育もしっかり行っていくジョーとフリッツ。
今から20年前の作品ということで古臭い描写もありますが、19世紀後半のアメリカが舞台ということで、女性問題、貧困問題等にも果敢に取り組んでいます。でも子供たちが主人公なのでそれほど辛気臭くならないのもいい。友情や友達との別れ、将来の夢という思春期の子供たちにぴったりの話も満載です。
何より子供たちが問題があるといっても、みんな素直なところがあるので問題がおきても、ジョーやフリッツにちゃんと向き合ってくるのが大人がみても安心です。最初はすさんだこころや病弱であっても、しっかりとした大人によってちゃんと成長していくのです。全40話ということで、さまざまなエピソードが繰り広げられ、退屈することがありません。
絵柄も世界名作劇場+ジブリといった感じで落ち着きます。ただ、若草物語のあと本作にいたるまでの間にどうなったかというのがすっぽり抜けているのがなんとなく物足りない。もちろん、ベスのことなどが言及されることがありますけど、前作で語り手だったエイミーが出てこなかったりとかはちょっとさみしかった。原作の若草物語は、この後も描いているのですけど、世界名作劇場がなくなってしまったので、アニメ化はもうできないのは残念です。★★★★
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