作品情報 2019年アメリカ映画 監督:ミッジ・コスティン 上映時間94分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿シネマカリテ 2020年劇場鑑賞166本目
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【ストーリー、感想】
エジソンが発明した蓄音機と映写機は最初は別々の存在。映画も黎明期は無声映画でした。それがトーキーの発明で映画に音が加わります。映像と同様に映画に必須な存在となった音。
最初はハリウッドの大手映画会社は音声を重視していませんでした。効果音などはいつも同じものの使いまわし。しかし、ラジオの経験があるオーソン・ウェルズが音の重要性を映画界に持ち込みます。さらに、キューブリック、ヒッチコックといった先進的な監督も音にこだわります。
そして、1970年代になり、ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラの登場で、音声の世界はがらりと変わります。録音技術も向上しますが、スターウォーズの音声担当のベン・バートはチューバッカなどウーキー族の声をさまざまな動物の声をもとに作り出します。制作は何と1年がかり。さらに、R2D2の声の製作事情も紹介されます。
戦争映画、アクション映画などさまざまな名画が登場。ルーカスやスピルバーグらがいかに音声を信頼しているか、そして、ベン・バートのような職人たちがどれほど工夫しているのかもよくわかります。さらに、効果音だけでなく、セリフの録音やBGMまでさまざまな音のつけかたをみると、映画をより深く楽しむことができます。
でも、もっとも気に入ったのが、ベン・バートが仕事は人生を豊かにするためのもので、楽しむべきものとインタビューで話していたこと。本当にそうなんですよね。彼ら彼女らの生き生きとした顔を見ていると、こうした仕事に打ち込んでいる人たちの生きざまが伝わってきました。
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