作品情報 2020年日本映画アニメ 監督:小倉宏文 声の出演:花澤香菜、前野智昭、小林裕介 上映時間112分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2020年劇場鑑賞174本
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【ストーリー】
人間の体内では37兆個の細胞が働いている。ある日、一般細胞(声・小林裕介)は 細菌の子ども4匹がおぼれているところを助ける。本来なら細菌は細胞たちの天敵だが、あまりのかわいさについ助けてしまったのだ。すると4匹は一般細胞になついてしまう。
自分の部屋に連れて帰ったところ、赤血球(花澤香菜)が酸素を届けにくる。さらに、レセプターが反応した白血球(前野智昭)が細菌を殺しにやってきた。思わず細菌たちを連れて逃走した一般細胞だが、そこで強力なピロリ菌(福島潤)が胃で暴れている現場に遭遇、一行は襲われる。すると、細菌の1匹がピロリ菌に立ち向かった。実は人体を助ける乳酸菌だったのだ…
【感想】
テレビシリーズの1期をみたほうが楽しめますが、未見の人でも体内の説明ナレーションがくどいほどあるので、わからないことはありません。人体に害を及ぼす細菌に対し、白血球をはじめとする免疫系が立ち向かい、天然のまじった赤血球が事態をかき回すというのは一種の黄金パターンです。
最初は何の最近かわからず、ミューミューと鳴いていた細菌が実は乳酸菌だとわかりました。乳酸菌という言葉がどんなものかしらなかったけど、映画をみれば体内でこんなに役立つのかと勉強になります。さらに腸活といわれますが、善玉菌と悪玉菌とが腸内でせめぎあっている様子もよくわかります。子どもから大人まで楽しく学べる勉強になっています。
そして、テレビシリーズでもでてきた宿敵のがん細胞(石田彰)が再び、登場します。白血球、キラーT(メモリーT)細胞(小野大輔)、NK細胞(行成とあ)の3人が繰り広げる癌細胞とのバトルは、往年のスーパーヒーローものを想起させ、ワクワク楽しめます。そこへ乳酸菌、一般細胞、赤血球といった面々が絡み、事態はますます複雑に。
テレビシリーズではやらなかった腸の役割もしっかり学べます。本当にこれだけ体内で細胞たちが頑張っているのだから、自分の体をしっかり健康に保ち、悪玉菌を追い払って食のバランスに気を付けよう、なんて思わず感じてしまいました。
また、上映前には人気キャラの血小板(長縄まりあ)たちによるマナー講座もあり、おまけとしてファン歓喜といったところでしょうか。ゲストと出てくるモブキャラに田村ゆかりを起用するなど、贅沢なキャストの使い方もアニメファンとしてはうれしいこと。来年放送されるアニメ2期の先取りですが、映画だけのシーンもあるそうなので、大画面でみて損はありません。
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