作品情報 2020年日本映画 監督:英勉 出演:森崎ウィン、emma、桜田ひより 上映時間100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2020年劇場鑑賞184本
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【ストーリー】
50年前に放送されたアニメ「妖怪人間ベム」。広告代理店の社員、新田康介(森崎ウィン)は当時、お蔵入りされた幻の最終回があると知る。後輩の篠原(清水尋也)と試作されたフィルムを発見した新田は、その残虐な内容にどんどん取りつかれていく。
そのころ、ある女子高にベラ(emma)という美少女が転校してくる。クラスメイトの牧野沙織(桜田ひより)は彼女のことを気にかけるが、ベラは何者からか執拗ないじめを受け…。
【感想】
アマゾンプライムでエピソード0(EP0)というオリジナルドラマを配信しています。ベラ役のemmaが登場して、ある女子高に転校して次々に怪事件が起きるというストーリーで、こちらのほうが人間の闇、弱さを表していて面白かった。そこでの伏線が映画で解消されるかと思ったのですが、残念ながら放置されていました。
本作では新田パートと女子高パートの2つにわかれています。新田パートは冴えない社員だった彼が、「妖怪人間ベム」にとりつかれていくうちに、どんどん壊れていくのが森崎の熱演もあって、いかにもJホラーという感じでみられます。
特に幸せな家族が父親がおかしくなってどんどん地獄に落ちていくというのは、妻役の堀田茜、幼い息子役の吉田奏佑ともどもうまくはまっている。優しい父親がこんなふうになったら、トラウマになっちゃうでしょうね。英勉監督も終盤までオーソドックスな作りをしており、シャイニングを想起させるようなカットも面白かった。
一方、女子高パートはEP0の面白さをみちゃうと、ちょっと残念。正直、ばっさり切ってもいいのではという感じでした。また、クライマックスのバトルも、それまで落ち着いた感じが一変したうえに、予算もそんなにかけていないから造形が今一つ。50年前のアニメ(旧作)のファンからすれば、みたい造形だったかもしれませんが、旧作はみていないからなあ。悪くはないけど、EP0のほうがお勧めでした。
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