2020年09月27日

思い。思われ、振り、振られ(アニメ)

 浜辺美波主演の実写を見たばかりですが、同じ原作のアニメ版。こちらのほうが筋をすっきりまとめて、感情をストレートに出している分わかりやすくて心に響きますが、実写版の浜辺、北村匠海のすごみも感じました。

 作品情報 2020年日本映画アニメ 監督:黒柳トシマサ 声の出演:潘めぐみ、島崎信長、鈴木毬花 上映時間103分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2020年劇場鑑賞189本 




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 【ストーリー】
 代々木のマンションに引っ越して来た山本朱里(声・潘めぐみ)はカギを忘れて、エレベーターにいた同じぐらいの少女市原由奈(鈴木毬花)に声をかける。2人とも4月に同じ高校に入学することがわかり、2人は友達になる。

 由奈は同じマンションで、幼いころ絵本でみた王子様そっくりの美少年を見て恋に落ちる。その少年、山本理央(島崎信長)は朱里の血のつながらない弟だった。朱里の母と理央の父が再婚したのだが、実は理央は朱里のことが好きな気持ちを押し隠していたのだ。一方、朱里は同じマンションに住む由奈の幼馴染、乾和臣(斉藤壮馬)にひかれていく自分に戸惑っていた…

 【感想】
 朱里と由奈の出会いから友達になるまでが非常にしっくりときていて、そこへ和臣が加わるというのもよくできています。さらに、理央もいれた4人の関係が明確になります。4人の心の揺れというのも実写版よりも説明的なセリフが多い分、すとんと腑に落ちるようになりました。

 また、いくつかある告白シーンもすべて、ああ、こういう思いなのかというのがそれぞれわかりやすく、すっきりとみられました。人を好きになることの大切さ、青春の尊さみたいなのが伝わってきます。いかにも少女漫画的なキャラクター設定もわかりやすい。

 ただ、実写の場合、セリフよりもしぐさ、雰囲気で伝える部分が多かった。だから、リアルさは実写のほうに軍配があがります。名シーンの理央が口止めするために指を手に当てるシーンなどは、実写の北村はゾクゾクするほど美しい。また、家族を守ろうとする繊細な朱里の表情も実写の浜辺に軍配が上がります。

 ラストもふくめて、よい少女漫画をみたという感じです。リアルのごたつきをとるか、それともよい話を見たいか、好みはそれぞれでしょう。でも、実写とアニメと両方とも見て満足できる作品だといえます。
posted by 映画好きパパ at 20:07 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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