作品情報 2019年イギリス、アメリカ映画ドキュメンタリー 監督:ロン・ハワード 上映時間115分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞193本
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【ストーリー、感想】
小学校の教師だったルチアーノ・パヴァロッティは、天性の歌声が評価され、世界的なオペラ歌手になっていく。女に美食と生きることを十分楽しみ、明るく太陽のように生きたパヴァロッティ。
作品はパヴァロッティの妻、元妻、娘やマネージャーといった身の回りの人のほか、3大テノールのあとの2人ドミンゴやカレーラスといった音楽関係者などのインタビュー、パヴァロッティが生前、テレビにでたときの複数のインタビューなどから作られています。僕はオペラに詳しくなかったのですが、チャリティーに熱心で、U2のボノをはじめロック界のスターたちともコンサートを開いて収益を寄付していたというのをはじめてしって、へーという感じ。
また、別れた元妻や子供たち、切られたマネージャーらも含めて、だれも悪口をいわないというのも、彼の人柄が浮かび上がります。一方で、オペラ界からすればロック歌手と一緒にコンサートをするというのは裏切りだし、カトリック教徒の多いイタリアで不倫して離婚したことが大きなスキャンダルになったということもしりませんでした。
ただ、彼の歌への思いがどこにあったのかとか、周囲からの証言も建前が多いように見えてさらっと流れてしまった感じ。基本的に彼の良さをほめる証言ばかりなので、ものたりなかった。例えば長年使えたマネージャーが次第に使われなくなっていくような話があったけど、もっとショービズの裏のドロドロを描かないと、フィクションの「ボヘミアン・ラプソディー」が傑作だったと思えてしまいます。
また、1990年の3大テノール共演のシーンはよかったけど、コンサートシーンもそれぞれが短いのでちょっともったいない。ロン・ハワードはビートルズのコンサート映画を作ったけど、あれのように3大テノール共演だけにしぼったほうがまだぎゅっとみれたかもしれません。
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