作品情報 2020年日本映画 監督:英勉 出演:齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波 上映時間114分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2020年劇場鑑賞196本
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【ストーリー】
芝浜高校に入学した浅草みどり(齋藤飛鳥)は極度の人見知り。アニメを作るのが夢だが一人で行動できなかった。しかし、親友の金森さやか(梅澤美波)、人気モデルでアニメーター志望の水崎ツバメ(梅澤美波)と意気投合。アニメ制作に乗り出す。
一方、芝浜高校の部活は大生徒会が所管していたが、あまりの部活の多さに統廃合が進められていた。口のうまい金森が大生徒会をうまくまるめこみ、3人は映像研を発足。だが、3人のひたむきな行動が学内にどんどん騒ぎを巻き起こし…
【感想】
最初にドラマ版のあらすじ説明がありますが、これがなんと黒澤明映画の「羅生門」のパロディ。そして、大生徒会が増えすぎた部活の対処法として部活の統廃合をはかります。このへん、ドラマ版の似たようなシーンもなんか寒くて、受け入れられなかったし、セリフも聞き取りずらいところもあったのですが、実は後半へのロングパスの伏線となっており、ちょっとびっくりしました。
映画では映像研とロボット研が協力して、ロボットアニメを制作しようというのが一つの山場になります。まず、リアルロボットがどんなものか、現実にはなぜ二足歩行の巨大ロボがないのかといったロボアニメ談義が熱く始まり、そこからエンジンがかかった感じ。みているこちらも楽しくなります。
そして、お約束の大生徒会との攻防。阿島(福本莉子)、さかき・ソワンデ(グレイス・エマ)といったアクの強い役に加えて、会長役の道頓堀透(小西桜子)といった生徒会の面々が魅力的であり、映像研の口八丁手八丁なやりとりがなんともたまりません。
さらに、親にアニメを反対されている水崎の葛藤とか、クリエイターのわがままに振り回される金森の常識人ならではのいらつき、超いい加減な顧問の藤本(高嶋政宏)の出オチなど、観客を飽きさせない要素があちこちにちりばめられ、共同脚本も手掛けた英勉監督の手腕に感服しきり。そして、遊び要素たっぷりのエンドロールでのクレジットは、絶対配信かDVDになったときも見逃せない情報量です。
乃木坂の3人はドラマ版同様、のびのびと演技をしていますし、大生徒会役の面々をはじめ、他の部活の生徒たちも物語世界にうまくはまっています。何しろ公式サイトのキャスト紹介はエキストラに近い役まで紹介されており、それぞれがこの映画できちんと役目を果たしたことがわかります。ちなみに映画は気象研の部員、晴子(浜辺美波)と大生徒会の阿島との攻防で始まります。これに、ロボット研の小林役の赤楚衛二をいれれば、ふりふらの主要キャストが集結というのなんか面白かったです。
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