2020年10月12日

鵞鳥湖の夜

 中国の底辺に生きる男女が犯罪に手を染めるフィルムノワール。淡々としたつくりの上時系列をいじっているためちょっと集中できなかったけど、かつての美少女女優グイ・ルンメイがどんどん蓮っ葉な役になっていくのが悲しい。

 作品情報 2019年中国映画 監督:ディアオ・イーナン 出演:フー・ゴー、グイ・ルンメイ、リャオ・ファン 上映時間111分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2020年劇場鑑賞206本



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 【ストーリー】
 刑務所を出所したばかりのバイク窃盗団のリーダー、チョウ(フー・ゴー)は縄張り争いの最中、誤って警官を射殺してしまう。警察に指名手配されるとともに抗争相手からも命を狙われたチョウは寂れたリゾート地“鵞鳥湖”に潜伏する。

 自分の報奨金が30万元としったチョウは、妻シュージュン(レジーナ・ワン)に残そうと計画をたてる。だが、シュージュンに会おうとしたチョウの前に、アイアイ(グイ・ルンメイ)という謎の女性が代わりに現れ…

 【感想】
 30万元というと日本で300万円〜400万円。でも、中国の庶民か、すれば命がけで争う金額なんですね。同じ中国でも上海とか深センの金持ちだったらはした金なんでしょうけどバイクを盗んでなんぼというケチな窃盗犯にとっては、妻に残すために必死になります。それが中国の底辺層のリアルということなんでしょうね。

 もう一つ、その程度のチンピラでも銃を振り回すというのもちょっと驚き。これは警察のリウ隊長(リャオ・ファン)が必死に捜査するのもわかります。それ以外にも血なまぐさい抗争が続いており、共産党公安が強いのにこれだけ裏社会はあるのか、というのも驚かされます。

 ただ、ストーリー自体は院隠滅滅としたクライムストーリーのうえ、なぜ、この人物がこういう動きをするのか、なかなか頭に入ってこないところもあり、今一つのれませんでした。暗い色調の多い撮影画面は、いかにも中国ノワールという雰囲気はあるのですけど。

 それにしても、グイ・ルンメイ。僕の好きな台湾映画の言えない秘密からもう13年もたつのだからしょうがないのだけど、あの小生意気な美少女が、と思うと時の流れは早いなあ。今作でもわりとハードな役柄で、映画の内容よりもこちらのほうが気になったかも。
posted by 映画好きパパ at 07:40 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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