2020年10月14日

望み

 愛する息子は少年事件の被害者か加害者か。事件に巻き込まれた一家の心理的葛藤を描いたサスペンス。重い題材なのにサクサク見られるのはいいことなのかどうなのか。

 作品情報 2020年日本映画 監督:堤幸彦 出演:堤真一、石田ゆり子、岡田健史 上映時間108分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ上大岡 2020年劇場鑑賞208本



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 【ストーリー】
 石川家は建築士の父一登(堤真一)、家で出版関係の仕事をしている妻の貴代美(石田ゆり子)、高校生の長男規士(岡田健史)、高校受験を控えた長女の雅(清原果耶)の4人家族。埼玉県の住宅地で幸せな生活を送っていた。

 ところが、規士がけがでサッカー部を退部してから様子が変わってきた。夜遊びをして両親とも前のように話すことが減った。ある日、規士が家に帰ってこなかった。その晩、規士の友人が他殺体で発見されて規士を含めた少年3人が行方不明になったうえ、さらに1人犠牲者がいるとネットで書き込みがあった。規士は加害者かそれとも被害者なのか…

 【感想】
 行方不明になったあと、家族の気持ちは2つにわれます。犯人でもいいからとにかく生きていてほしいとの願いと、犯罪者の家族になるくらいだったら犠牲者になってほしいという願い。同じように子どもを持つ親としては、両方の気持ちのはざまで苦しむ一家の苦悩がよくわかります。

 マスコミの過熱した取材や地域での噂によって、一家は追い詰められていきます。規士のことは心配だけど、犯人だったら自分たちの生活が成り立たなくなる。このへんは実際にもあるのかもしれません。ただ、物語は2択になっていましたけど、僕が親だったら事件と無関係に家出していてほしいと願ったと思うので、ちょっと入りきれない部分がありました。

 また、順撮りだったため、役者ものめりこんでいったそうですが、堤、石田が熱演をふるうほどかえっていかにもフィクションぽいと思えたのも正直なところ。むしろ、清原や岡田、雑誌記者役の松田翔太といった若手のほうがナチュラルにみられました。このへんは映画館ですすり泣きも聞こえたので、見た人の感性にもよるのでしょうね。

 それから、警察の無機質な対応や、マスコミの過熱報道ぶりも現実的にどうなのか、ちょっとドラマを劇的にするためのものであり、特にマスコミの扱いについてはこの手の作品によくでるパターンなので、既視感がありました。事前に期待したハードルが高すぎたのかもしれませんけど、なんかもったいなかったような。
posted by 映画好きパパ at 07:33 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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