2020年10月18日

オン・ザ・ロック

 ソフィア・コッポラ監督が夫婦のすれ違いと天真爛漫でかき回す父親の関係をユーモアたっぷりに描いた小品。ただ、ウディ・アレンの近作もそうだけどセレブのラブコメってあまりひかれないんですよね。

 作品情報 2020年アメリカ映画 監督:ソフィア・コッポラ 出演:ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ 上映時間97分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2020年劇場鑑賞212本



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 【ストーリー】
 ニューヨークで2人の幼い子供を育ててる作家のローラ(ラシダ・ジョーンズ)は夫のディーン(マーロン・ウェイアンズ)が仕事優先で忙しいのに不満を抱えていた。さらに夫の挙動に不審を抱き、新しい部下の女性フィオナ(ジェシカ・ヘンウィック)と浮気しているのではと疑う。

 ローラはプレイボーイで仲良しの父フェリックス(ビル・マーレイ)に相談する。フェリックスはディーンの浮気の徹底的な証拠を見つけることが必要とアドバイス。
父娘でディーンを尾行することになり、夜のニューヨークをさまようことに…

 【感想】
 ビル・マーレイが力を抜いた演技で、おとぼけのプレイボーイになりきっています。女性に片っ端から声をかけるだけでなく、交通違反を取り締まりに来た警官とたちどころに友だちになるなど、人生を満喫しています。自らも奔放な女性関係があったのに、大人になった娘とも友達のように仲良しで、何ともうらやましいかぎり。こういう人生って楽しいだろうな。

 ただ、思い込んだら暴走気味のところがあり、まじめなローラは振り回されてしまいます。そもそも父と娘は正反対なのか、ローラはなかなか自分の感情を表に出すことができません。夫の浮気を疑っても、真正面から話し合うことができない。それゆえに父親の暴走に巻き込まれてしまいます。夜のニューヨークのラブコメというと男女の恋愛がほとんどだけど、父と娘のラブコメというのは珍しいかも。

 ディーンの立場からすると、家族のために懸命に働いているのに、妻は父親にふきこまれておかしな行動をするし、たまらないでしょうね。女性監督だからローラ目線になっており、ママ友同士の微妙な関係とかなかなか面白かった。

 けれども、ニューヨークのセレブのいくようなクラブ巡りとか、メキシコのリゾートとか、なんかセレブのわがまま騒動に付き合わされているようで、今イチのりきれませんでした。軽妙なラブコメにこんな突っ込みをするのは無粋なんだけど、個人の好みですからしかたがありません。
posted by 映画好きパパ at 07:47 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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