作品情報 2020年日本映画 監督:久保茂昭 出演:佐藤大樹、橋本環奈、佐藤流司 上映時間106分 評価★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2020年劇場鑑賞214本
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【ストーリー】
中学生で作家デビューしたものの現在では鳴かず飛ばずの高校生作家、千谷一也(佐藤大樹)は高校で文芸部に入部。親友で部長の九ノ里正樹(佐藤流司)から、同じクラスの美少女、小余綾詩凪(橋本環奈)を入部させるよういわれて勧誘するが、「小説では人の心を変えられない」と言ってしまい、詩凪にビンタされる。
数日後、一也は担当編集者の河埜(山本未來)から超人気作家の不動詩凪との共作を提案される。顔合わせの場所に現れたのは小余綾詩凪だった。渋々ながら提案を受け入れ、共作を始めた2人だが、詩凪にはある秘密があり…
【感想】
序盤はモノクロで始まり、小説に対して絶望していた一也の心象風景をあらわしたようです。橋本環奈はモノクロでも美人だなあとみとれてしまいます。それが共作が始まり、小説の素晴らしさを実感すると、なぜか美しい草原のなかで2人は向き合い執筆をはじめます。さらにきれいな夜空や夕焼けなど美しいカットも劇中にはふんだんにあり、みとれてしまいます。
しかし、ストーリー的には15歳の高校生作家が同じクラスにいるというのは、お話だからいいとして、肝心の一也に再び小説の力を思い起こさせた詩凪の小説プロットがどんなものなのかさっぱりわからず、一気に興をそいでしまいます。さらに、正樹や文芸部の新入部員で作家志望の成瀬秋乃(杏花)がおまけにしかみえず、効果的なキャラクターになっていません。
さらに、BGMが制作会社系のLDHの女性歌手の曲を歌付きでふんだんに流すため、おなか一杯というかんじ。MVとしてみれば映像は凝っているし、橋本のさまざまな表情もたっぷり観れると割り切れるのですが。
若手キャストの中では橋本が頭一つ抜けてオーラがでています。ベテラン陣では一也のなくなった父親でやはり小説家の昌也役を演じた片岡愛之助が、「半沢直樹」の歌舞伎役者的な大仰な演技ではなく、最初は片岡と気づかないほどのなりきりぶりをみせていたのが印象的でした。
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