2020年11月01日

空に住む

 独身女性の喪失と再生と書かれているけれど、「おもかげ」同様、登場人物の心理が唐突にみえてあまり乗れませんでした。

 作品情報 2020年日本映画 監督:青山真治 出演:多部未華子、岸井ゆきの、岩田剛典 上映時間118分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2020年劇場鑑賞226本



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 【ストーリー】
 小さな出版社の編集者小早川直実(多部未華子)は事故で両親を亡くし、叔父夫婦(鶴見辰吾、美村里江)の所有する渋谷のタワーマンションの29階に一人で住むことになる。

 ある日、間違えて上に行くエレベーターに乗った直美は、中にいたのが若手人気俳優の時戸森則(岩田剛典)だったので驚く。彼も同じタワマンに住んでいたのだ。それをきっかけに時戸と親密になっていく直美だったが…

 【感想】
 さえないアラサー女性が、エレベーターの中で年下のイケメン俳優と知り合い、向こうから積極的に誘われるなんて、高校生主人公の少女漫画映画では山ほどみた設定だけど、大人になってもこんなプロットで始まるとは思いませんでした。

 ただ、少女漫画と違って直美はアラサー女性。しかも両親を亡くした喪失感やなれない都心に住むストレスもあります。しかも、同じタワマンに住む叔父夫婦が過干渉といっていいぐらい近づいてきて、直美は飼っている猫のハルともども疲れ切ってしまいます。プレイボーイとして知られる時戸との仲は、そんな心の隙間をうめる格別のご褒美だったみたいだけど、直美が内向的な設定なので、受け身でよく考えていないとしか思えないのですよね。

 また、勤務先では後輩の木下愛子(岸井ゆきの)が、担当作家の吉田理(大森南朋)と不倫関係に陥っています。愛子から慕われる直美ですが、愛子がまた感情のまま生きる直美とは真逆のタイプ。だんだん直美の疲れがたまっていくのはわかります。ただ、このあたりの関係も、いかにもフィクションという感じだったのは、岸井の演技がうるさくみえたからでしょうか。

 もっとも、こういう周囲とのいろいろな摩擦、刺激があるからこそ再生につながっていったと考えるのならば、直美にとって大切な時期だったのかもしれません。柄本明とか永瀬正敏とかがカメオ出演的にでているのですが、彼らとのほんの些細なつながりでもまた直美の心を動かす要因になったのですから。それでも、直美が何を考えて、なぜこんな行動をしたのかはみていて納得しがたい部分が多々ありましたし、彼女も含めていかにもすかしたような登場人物は空に住むというタイトルのせいか地に足がついてなく思えてなりませんでした。

 クレジット順で岩田が4番手というのはちょっと不思議。恋愛映画だったら相手役はふつう2番手ですけど、本作では岸井が2番手です。恋愛映画ではないということをいいたかったのでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 07:59 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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