2020年11月02日

どうにかなる日々

 ちょっと風変わりな恋愛をテーマにした4本の短編アニメのオムニバス。え、これだけ?と思えるような盛り上がる寸前にすぱっと切る手法は受け手に想像させるためだろうけど、アニメでは珍しい手法かも。

 作品情報 2020年日本映画アニメ 監督:佐藤卓哉 出演:花澤香菜、小松未可子、櫻井孝宏 上映時間54分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2020年劇場鑑賞227本 



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 【ストーリー】
(1)高校時代の恋人、百合(声・早見沙織)の結婚式で、えっちゃん(花澤香菜)はあやさん(小松未可子)と出会った。あやさんは百合の短大時代の彼女で、2人は百合の噂話をしながら次第に親密な関係に…

(2)男子高の教師、澤(櫻井孝宏)は卒業式の日、生徒の矢ヶ崎(山下誠一郎)から好きだといわれる。

(3)小学5年生のしんちゃん(木戸衣吹)の家に従姉妹の小夜子(ファイルーズあい)が転がり込んできた。AV出演が親にばれて家出したらしい。しんちゃんは幼馴染のみか(石原夏織)とそのAVを思わずみてしまい…

(4)中学生に進級したしんちゃんとみかの物語

 【感想】
 まったく別々のラブストーリーで、1作目は女性同士の恋愛、2作目は男性の片思い、3作目と4作目はつながっていて、性の目覚めのような感じとなっています。いずれも、いわゆる恋愛映画のパターンと違っていて、ある意味等身大といえましょうか。

 特に、えっちゃん、あや、澤は大人であることが、この種のアニメでは珍しいかも。ごくふつうの生活のなかに、人を愛する感情や、肉体的な行為が含まれているのがわかります。そういう意味では日常の途中で、ストーリーをぶつぎりするというのは、あくまでもこの先もいろいろ続いていくよ、ということで、2人の関係もどうにかなっているだろうというものかもしれません。

 個人的な好みは後半のしんちゃんとみかのストーリー。性に対してそれほど早熟ではない男の子と、中途半端に情報が速い女の子の対比みたいなのは面白かった。時代がまだビデオのころなので、現在のようにネットで情報を簡単に手に入れるのではないという設定も趣深い。情報通ぶっていたみかちゃんが、初めてAVをみたあとの反応とか、アニメならではの表情をしていて笑ってしまいました。

 劇場版では冒頭にスペシャル映像として花澤、小松の対談もあり、本編を見る際の参考になりました。ただ、僕が言ったときは特典の漫画冊子はなくなっており、登場人物たちがどうだったのかがわかりません。それぞれ超ドラマチックなことがあるわけでないですが、オープニングに抽象ぽいセリフと映像が流れているのをみて、さりげない日常が続いているんだろうなということが想像されます。特にしんちゃんたちがどうなったのか、これはいろいろ考えられるけど、映像でも見たかったな。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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