2020年11月10日

キーパー ある兵士の奇跡

 イギリス軍の捕虜になった元ドイツ兵で戦後はそのままイギリスに残り、英国サッカー史に残るキーパーになったバート・トラウトマンの半生記。伝記映画にありがちな、テンポ優先でキャラクターの心情の変遷が今イチでしたが、こういう選手がいたのはしらなかったので興味深かったです。

 作品情報 2018年イギリス、ドイツ映画 監督: マルクス・H・ローゼンミュラー 出演:デヴィッド・クロス、フレイア・メイヴァー、ジョン・ヘンショウ 上映時間119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞235本

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 【ストーリー】
 第2次大戦中ドイツ軍の兵士、バート・トラウトマン(デヴィッド・クロス)は戦闘中動けなくなり、英軍の捕虜になる。イギリスの捕虜収容所で捕虜同士でサッカーをしていたのが、地元のサッカーチームの監督ジャック・フライアー(ジョン・ヘンショウ)の目に留まる。

 キーパーが弱くて降格の危機に遭ったチームを救うため、ジャックはバートを収容所から借りだし、チームは見事に勝利する。捕虜が地元に協力することを利用して、自分の商店で働かせながら、サッカーの試合に参加させていた。ジャックの娘のマーガレット(フレイア・メイヴァー)は、最初は敵であるバートを敬遠していたが、次第に彼の人柄にひかれて恋に落ちていく。やがて戦争が終わり捕虜はドイツに送還されることになったが、バートはイギリスに残ることを決め…

 【感想】
 バート個人にしろ、イギリスの国民にしろ戦争のトラウマが絡むストーリーの骨子はしっかりしていました。ただ、肝心のマーガレットがジャックとの恋に落ちる様子がちょっと唐突のようにみえました。冒頭、ドイツ軍の空襲で友人を失ったのに、そのドイツ軍人であるバートとなぜくっつくのか。最も、この前にみた「博士と狂人」も似たようなところがあるので、イギリスではそういうのはよくあることかもしれません。

 また、捕虜収容所で捕虜につらく当たるスマイス軍曹(ハリー・メリング)が、捕虜たちにドイツの強制収容所の記録をみせるシーンがあります。捕虜収容所の捕虜のなかにもこういう戦犯とかかわった軍人がいる描写なんですけど、このあたりも消化不良でした。

 ただ、サッカーシーンは当時の記録映像ぽいものも交えて、迫力がありました。そして、最初はドイツ軍人だったトラウトマンを嫌ったユダヤ人を含めた地元ファンたちが、彼のプレーに次第に魅了されていくのは、史実でしょうけどドラマチックにみられました。

 終盤、ある大きな出来事がおこり、これも史実かもしれないけど、こちらの予想をしなかった展開になっていったのも驚きました。戦争がなければ、バートはいったいどんな青春を送れたのか、映画では単なる悪役になることが多いドイツ兵ですが、彼の本性は善人に描かれているだけ、人間の弱さと複雑さはなかなか考えさせられます。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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