2020年11月22日

PLAY 25年分のラストシーン

 幼馴染グループの友情と恋を幼少期から大人になったまで追うという、よくあるプロットだけど、ホームビデオで撮影した設定というのが斬新。ただ、先日話題になった「ミッド90ティーズ」「行き止まりの世界に生まれて」と違って社会派的な話がいっさいなく、恋愛と友情しかないのがフランスらしい。

 作品情報 2018年フランス映画 監督:アントニー・マルシアーノ 出演:マックス・ブーブリル、 アリス・イザーズ、 マリック・ジディ 上映時間108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2020年劇場鑑賞248本 



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 【ストーリー】
 パリに住むマックス(マックス・ブーブリル)は13歳のときに両親(アラン・シャバ、ノエミ・ルヴォフスキー)からビデオカメラをプレゼントされてから夢中になり、カメラを手放せなくなっていた。

 親友のマチアス(マリック・ジディ)、アルノー(アルチュール・ペリエ)、そして幼馴染の女の子エマ(アリス・イザーズ)の4人でいつもつるんでいたマックス。喧嘩をしたり、恋をしたりしているうちに、いつしかみんな大人になり…

 【感想】
 1回数十秒から数分程度のホームビデオで撮られたふうの映像が、延々と続いていきます。なかには起承転結がなかったり途中でぶつ切りされているものも。たわいのない子供達のいたずらから、遊び交じりのファーストキス、初めての相手の自慢といった青春ぽい話が、わずか数分の映像に凝縮されているのというのはみもの。ただ、フランスのワールドカップの勝利とか、社会的な出来事もお気楽なもの取り上げてないというのは、今のご時世からするとちょっと浅く見えてしまいます。

 ただ、さすがに2時間近くそれが続いていると、画質の粗さも含めて飽きてきます。最初はVHSっぽい画像だったのが、だんだん洗練されていって、最近のものはスマートフォンで撮ったみたいにするなど、制作側も一応、工夫は凝らしていますけど、本来だったらもっといろんな描写で盛り上げられるのに、もったいないというか潔いというか。それだけに、タイトルにある25年分のラストシーンにはぐっときますけど。

 女の子と男の子がフランクに性を含めた恋愛の話で盛り上がれるというのはうらやましいし、男と女の友情は恋愛に置き換えられるのか、なんてテーマは洋の東西を問わず普遍的。むしろ、フランス人なんて割り切ってさっさと肉体関係に陥るかと思いきや、日本のラブコメみたいにくっつきそうにくっつかないところは意外に思いました。

 マックス・ブーブリルはフランスでは有名なコメディアンだそうで、それほどイケメンに見えないのですが、エマも含めた美人たちと絡みがあるのは役得だと思ってしまいました。まあ、イケメンと美女だったらそこが浅くなってしまうかもしれませんけど。
アリス・イザーズのさばさばした感じも、フランス映画っぽくなくて好感を持てました。そして何より子役たちがみんな大人の役と雰囲気が似ているのもうまかった。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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