2020年11月30日

ホテルローヤル

 桜木紫乃の直木賞受賞作(未読)が原作なのですが、泣かせようとしているのか、それとも泣かせようとするふりをしたギャグなのかよくわかりませんでした。短編集を1本にしているためか、エピソードの羅列の感も。

 作品情報 2020年日本映画 監督:武正晴 出演:波瑠、松山ケンイチ、 安田顕 上映時間104分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷 2020年劇場鑑賞255本



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 【ストーリー】
 田中雅代(波瑠)は、北海道の田舎にあるラブホテルの跡取り娘。だが父親の大吉(安田顕)は経営に興味がなく、母親のるり子(夏川結衣)も最近は気もそぞろだ。美大受験に失敗した雅代は古手従業員の能代ミコ(余貴美子)、太田和歌子(原扶貴子)とともに、部屋の掃除や客からの苦情受付などにおわれていた。

 ホテルにはさまざまな客が訪れる。ホテルにアダルトグッズを売りつけに来る宮川(松山ケンイチ)、女子高生のまりあ(伊藤沙莉)と担任の野島(岡山天音)などなど。他人の情事がおおすぎていつしか、性愛に関する関心がなくなった雅代だったが…

 【感想】
 冒頭、冨手麻妙が見事な脱ぎっぷりを披露しており、ラブホテルが題材なだけに結構、性愛に正面から取り組むかと思いきや、清純派の波瑠の露出は皆無。伊藤沙莉も予告にあるのが精一杯とあり、有名女優が脱ぎにくい日本ではやむを得ないとはいえ、ばんばん脱がせるキャスティングにすればいいのにとも思いました。

 いくつかのエピソードをつないでおり、性愛と笑い、感動は紙一重だということはわかるのだけど、それぞれのエピソードがどっちつかずというか、感動的なBGMを延々流しているということは、ここは感動場面だよな、でも、浅くて笑っちゃうのだけどという場面もしばしばでした。

 特に人間の命の扱いが微妙で、死なせれば感動するというものでもないでしょう。雅代が性愛に関心がなくなり抑えていた感情が、最後のほうで…というのは作りとしてわかりやすいけれど、これも波瑠だと生真面目すぎる印象で、人間の心の揺らぎというのがあまり伝わってきませんでした。マスコミの描写とかもありきたりでしたし。

 それもでよかったのが両親役の安田と夏川。生活にくたびれている中、性愛とはどういうものかと考えさせられます。特に夏川のある意味腐って熟した雰囲気はびっくりしました。また、脇役であちこちみる原も、こういうおばちゃんいそうだね、と映画の世界観によくあった感じ。客役の正名僕蔵、内田慈をふくめて、くたびれた中年が逆にいきいきみえたといえましょう。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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