作品情報 2020年日本映画 監督:永江二朗 出演:武田玲奈、小西桜子、佐野岳 上映時間80分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマみなとみらい 2020年劇場鑑賞260本
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【ストーリー】
コロナ禍の東京で、各地にいる高校時代の同級生5人とリモート飲み会を始めた女子大生の佐々木菜奈(武田玲奈)。だが、メンバーの一人あゆみがいつまでも参加してこない。メンバーの裕貴(林カラス)と鈴(鶴見萌)から気になる発言が。
あゆみと裕貴と鈴は前の日、心霊スポットにいった。そこであゆみが幽霊を見たと騒ぎだしたのだ。その場所とは、鮫島事件に関連がある場所だとわかったが、やがてリモート飲み会中のメンバーに次々と怪奇現象が起きる。
【感想】
冒頭、新宿ロケで始まりますが菜奈も通行人もみんなマスクをつけています。そして、同級会もリアルでなくてリモートでというのは、まさにコロナの時代。帰宅した彼女がきちんと手を洗い、うがいをするというのも今の時代にうってつけでした。いち早くコロナを反映したのは評価できます。なにしろホラーもウイルスも感染では一緒なわけですから。
ただ、リモート飲み会中に参加者に怪奇現象が起きるというのは、この夏テレビで複数やっていました。また、コロナ以前にも「アンフレンデッド」のような作品もあったので、あまり驚きはありません。それでも、演出に工夫はされており、定番のところで驚かせるところもあれば、うまくかわすところもあり、ホラーファンならニマニマしてしまいます。妹を助けようと必死になる佐野岳も家族愛というテーマをうまく盛り込んでいました。
また、序盤から次々と怪奇現象が起きるテンポの良さもいい。なにしろオープニングで「くねくね」「リゾートバイト」など、2チャンネルのオカルト板で伝説となった怪談が次々とタイトルだけですが紹介されます。そこからぐっとひきつけられました。鮫島事件も2チャンネルの都市伝説で、いくつか説がありますが、そのなかの一つを映画で採用しています。ただ、それは語ってはいけないので、ここではふれません。
そして、そういうおかしさがあるのに、映画本編ではきっちりまじめに撮っているのがいい。はるかに予算があっただろう「事故物件」が妙なギャグをいれたのに比べると、低予算でホラーマニアのスタッフがよくわかっていると思いました。
出演者のなかでは主役の武田がホラーにあっていました。ショートパンツが妙に色気を醸し出しており、恐怖に目を見開くところが作風にぴったりです。また、リモート飲み会のメンバーのなかでは小西桜子の悲鳴がなんとも趣がありました。
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