作品情報 2020年日本映画 監督:波多野貴文 出演:佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊 上映時間99分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマみなとみらい 2020年劇場鑑賞269本
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【ストーリー】
クリスマスイブの東京。恵比寿のビルに爆弾が仕掛けられたとの通報で現場に向かったテレビ局の契約社員、来栖公太(井之脇海)は犯人に脅され、現場にいた女性山口アイコ(石田ゆり子)とともに犯行に協力させられた。しかし、2人は磯山首相(鶴見辰吾)と1対1で合わせないと次は渋谷に爆弾を仕掛けるという動画を配信させられる。実際に小規模な爆発が起きたがけが人はいなかった。その様子を謎の男、朝比奈(佐藤浩市)が見つめていた。
爆発事件の捜査に当たった渋谷署の世田志乃夫(西島秀俊)は、聞き込み中にIT会社社長の須永基樹(中村倫也)の言動が気になる。一方、須永と合コンをしたOLの高梨真奈美(広瀬アリス)は、彼がいないはずの渋谷にいることに不審の念をいだいた。いよいよ爆破予告時間がせまってきて…
【感想】
テレビドラマSPシリーズのスタッフが組んだということもあり、ポリティカルな陰謀をにおわせる雰囲気になっています。ただ、犯人の狙いが平和ボケした日本に警告するという、なんか昭和のころからありふれた動機。しかも、コロナ禍では平和ボケどころではないのですから、今、こういう映画でこういう動機を語られてもなという気が満載です。
しかも、99分とスピーディーさを優先させたため、キャラクター像は薄いし、展開も強引。例えば、警察の捜査はありえないほどずさんなのに、突然、世田が肝心な場所にあらわれたりとか、時系列を考えると矛盾しているのではないかとなったりとか、気になるところが多数でした。
予告編にもあった渋谷の爆発は、SPにもあったような爆破シーンをスローモーションにしていろいろみせるという演出は賛否があるようですけど、それまでのためた部分を一気に吐き出すかのようなタイミングで目を離せませんでした。また、CGでクリスマスの渋谷を再現できたというのはお見事で、栃木のオープンセットにエキストラを集めたそうですが、本当に渋谷でロケしているようでした。
豪華キャストを売り物にしてますけど、石田ゆり子はまたテロに遭遇するのかとか、この手の大作は佐藤、西島がよくみるなという感じで、主要キャストに新鮮味はそれほどありません。それでも、役名のないウエイトレスが芋生悠だったり、エンドロールみたら冨手麻妙も出演していたようで、白石聖や毎熊克哉といった最近、勢いのある若手が少しずつでており、こういうほうがなんか豪華にかんじてしまいました。
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