2020年12月17日

魔女がいっぱい

 「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールの児童文学を「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキスが映画化。少年のちょっぴりブラックな冒険談になっています。

 作品情報 2020年アメリカ映画 監督:ロバート・ゼメキス 出演:ジャジル・ブルーノ、アン・ハサウェイ、オクタヴィア・スペンサー 上映時間:104分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンスシネマ 2020年劇場鑑賞274本



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 【ストーリー】
 1960年代、8歳の少年(ジャジル・ブルーノ)は両親を交通事故で無くし、アラバマの田舎町に住む祖母(オクタヴィア・スペンサー)に引き取られる。ある日、スーパーで不気味な女性(ジョゼッテ・サイモン)からお菓子を食べないかといわれて逃げ出した少年は、祖母から魔女が実在して、子供が大嫌いで動物に変身させてしまう、という話を聞く。祖母が子供のころに友人が魔女に襲われたことがあったのだ。

 慌てて町を逃げ出して、知人が働いている海辺の豪華ホテルに逃げ込む。ところが、そのホテルで、大魔女グランド・ウィッチ(アン・ハサウェイ)が魔女の集会を開こうとしていた。魔女たちが世の中の子供をネズミに替えようと企んでいることをしった少年だが、グランド・ウイッチにみつかりネズミに変身させられ…

 【感想】
 ロアルド・ダールらしい意地悪でブラックなところがあるのだけど、子供はちょっと毒のある話のほうがいいのかもしれません。少年と祖母の絆や仲間を含めた、少年少女の冒険談など、大人でもワクワクしながら見られます。魔女は絶対悪の存在なので、キャラクターに深みはありませんし、突っ込みどころもあるのだけど何も考えずに冒険に入っていけるというのはいいかも。

 特に、中盤に少年がネズミになってからは、魔女はもちろん、ほかの人間に見つかっても退治されてしまうので気を付けなければならないし、体が小さいからドアを開けることも一筋縄ではいきません。それを乗り越えるための少年の勇気と知恵が満載という感じが、昔ながらのジュナイブル映画みたいでどこかノスタルジーもありました。

 まあゼメキスだったら、ネズミの視点からの見上げるような映像とか、もっとワクワクする見せ方ができたと思うのだけど、作品自体は意外とオーソドックスな映像になっています。ただ、1960年代ふうの魔女たちのエレガントなファッションにみとれていたら、実は禿を隠していたという衝撃のメイクは笑えました。

 アン・ハサウェイの禿ズラ、耳元まで裂けた大きな口といったメイクは笑えましたが、意外と悪の大ボスのような野太い声ができていました。ハリウッドの美人女優って、子供向け映画で悪役になるのが好きですね。ホテルの支配人役のスタンリー・トゥッチは「プラダを着た悪魔」でのコンビが懐かしいですが、メリル・ストリープのようなまさに大物という感じでない、ハサウェイの大魔女ぶりもよかったです。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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