2020年12月24日

新解釈・三国志

 ゲームや漫画で人気の古代中国の歴史書、三国志を福田雄一監督がゆるーく解釈したもの。現代的価値観によるぬるいギャグで合わない人は合わないだろうけど、僕は何も考えずに楽しめました。

 作品情報 2020年日本映画 監督:福田雄一 出演:大泉洋、小栗旬、ムロツヨシ 上映時間:113分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス 2020年劇場鑑賞282本



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 【ストーリー】
 3世紀の中国、漢王朝は滅びようとし各地で戦乱が起きていた。世の平和を取り戻そうと立ち上がった劉備(大泉洋)は、豪傑の関羽(橋本さとし)、張飛(高橋努)と兄弟の契りをかわし、反乱を起こした黄巾賊(山田孝之)を討伐。さらに、専横をふるう董卓(佐藤二朗)とその配下の勇将呂布(城田優)も、イケメン武将趙雲(岩田剛典)の紹介した美女貂蝉(渡辺直美)の色仕掛けで倒す。

 だが、天下をわがものにしようとする魏の曹操(小栗旬)が中国北部を支配した。劉備は軍師に招いた諸葛亮(ムロツヨシ)の案で、中国南部を収める呉の君主孫権(岡田健史)と同盟を結び、曹操に立ち向かおうとするが、孫権の軍師、周瑜(賀来賢人)は諸葛亮が嘘をついていると疑い…

 【感想】
 三国志をしっていれば楽しめますが、知らなくても基本的にギャグベースだし、現代の大学教授役の西田敏行がストーリーを紹介するので楽しめます。予告編にもあるように、諸葛亮が「戦で大切なのはネバギバ」と現代語でいったり、合戦シーンの予算を節約するためか、突然ドラクエのゲーム画面のようになってしまったりと、非常にゆるやか。

 特に劉備は酔っぱらうと大言壮語するけど、素面だと戦が怖くて逃げ出そうとするお調子者になっていて、大泉洋にあてがいた感じだし、諸葛亮も奥さんの黄夫人(橋本環奈)の尻に敷かれるなど、英雄豪傑とはほど遠い姿です。まじめな三国志ファンがみれば怒り出すでしょう。

 福田組の常連をそろえて、おなじみのギャグを演じているのでそれだけで駄目な人もいるでしょう。でも桃園の誓いから赤壁の戦いまで、基本的には史実にそった流れなので、僕は十分楽しめました。まあ、三国志の登場人物は膨大なので、僕の好きな張遼が出てこなかったのは残念ですが。

 合戦シーンも主要キャストは馬を乗りこなしていますし、大げさなCGとうまく組み合わせています。ゲーム画面さえ許容できれば、邦画のアクション作品としては意外と悪くありません。特に呂布の城田優が存在感もふくめて、いい感じになっています。

 大泉はもとより、佐藤、ムロをはじめとするいつもの面々のギャグは、失笑も含めた感じですが、意外なところに登場する広瀬すずがなかなか良かった。事前宣伝では一切でていないし、福田組ではないので驚きました。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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