2020年12月27日

クローゼット

 今乗りに乗っているハ・ジョンウ主演のホラー。あちこちのホラーの寄せ集めみたいなところがあり、あれ、このシチュエーションはあの作品みたいだなと思わせる一方で、テンポも良いしBGMもうまいし、楽しめました。

 作品情報 2020年韓国映画 監督:キム・グァンビン 出演:ハ・ジョンウ、キム・ナムギル、ホ・ユル 上映時間:98分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2020年劇場鑑賞286本 



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 【ストーリー】
 建築家のサンウォン(ハ・ジョンウ)は事故で妻を失った。10歳の娘イナ(ホ・ユル)も事故後、精神が不安定になり田舎の洋館に引っ越して療養することになる。だが、洋館には不気味な影が漂い、とうとうイナが消えてしまう。

 警察やマスコミからサンウォンが疑われる中、ギョンフン(キム・ナムギル)という若い男が現れ、イナは悪霊に連れ去られ、クローゼットに秘密があると伝える。最初は信じなかったサンウォンだが、同様の事件が各地で起きていることを知り、さらに奇怪な現象が起きてきて…

 【感想】
 「ヘレディタリー」、「呪怨」、「インシディアス」など内外のホラーを想起させる場面もあるし、韓国映画だったらタイトルからして「箪笥」がぱっとイメージに付きます。それでも、冒頭からトップスピードでこの世界観をみせつけ、イナが消えるあたりはオーソドックスなホラーを静かな雰囲気でみせつつ、サンウォンがあらわれてからは再びトップギアに入ると、テンポも良いうえに緩急のつけかたがうまい。

 基本的にシリアスよりですが、ハ・ジョンウに、彼が主演した「神と共に」を見たことがないので知らない、といわせたり、ギョンフンがカップラーメン好きだったり、妙なところにギャグをいれるのも韓国映画らしい。ここでもうまくテンポを操ります。

 さらに、ホラー映画ファンなら、ここで来るぞ来るぞという場面には、きっちりと不安を煽り立てるBGMを使って、ドーンと来るのはうれしい。ホラーが苦手な人は怖いでしょうし、僕のようなホラーファンからすると、待ってましたと声をかけたいぐらいでした。ストーリーも一応整合性があるし、エピローグもホラーファンだったらおなじみという感じです。

 ハ・ジョンウとキム・ナムギルは初共演ですが、コンビネーションはぴったり。悪霊対決のシリーズものにしてもいいほど。ホ・ユルは失礼ながら地味な顔立ちですが、それゆえにこうしたホラーにはよく似合います。しかし、子供が失踪することほど親にとっての恐怖はないわけですから、「箪笥」のように終始静かな感じで演出していくほうが、より恐さを感じられるような気もします。もっともアトラクション的といえば本作なんでしょうけど。
posted by 映画好きパパ at 07:11 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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