【ストーリー】
日本の小さな港町に住む少年、空乃天晴(声・花江夏樹)は大のからくり好きで、変わった発明品でいつも町を騒がせていた。お目付け役をいいつかった町の下級役人の一色小雨(山下誠一郎)とともに、天晴が作った小型蒸気船で漂流してしまい、アメリカの船に拾われロサンゼルスに上陸する。
一文無しの2人は、大陸横断自動車レースで優勝すれば賞金で日本への旅費ができるとしり、レースに参加することを決める。だが、自動車がまだ発明されてまもない時代、それは命がけのレースだった。2人は親を殺されたネイティブアメリカンの少年ホトト( 悠木碧)も加わり、過酷なレースの幕もあく。
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【感想】
自動車で大陸横断レースが始まったころ、日本は近代化され廃刀令もだされており、サムライの恰好をした人はいなかったわけですが、まあ、歴史ロマンのアニメなのでそんなに突っ込みをいれるのは野暮というものでしょう。
天晴は狭くて他人と同じことをすればいいという日本では才能をいかせません。これは現代にも通じるものです。一方、小雨はサムライの魂をもっており、これは日本の古き伝統の極致ですが、天晴のことを親友と思い命がけで守ろうとします。この2人の友情は物語を引っ張ります。
さらに、ホトトやレーサー志望の中国系の少女シャーレン(雨宮天)、ヨーロッパの大手自動車会社の御曹司リオン( 斉藤壮馬)など、ライバルも多彩。レースを妨害しようとするならずもののギル(津田健次郎)を含めて、西部劇の登場人物らしいアウトローも何人もでてきて、多国籍なごった煮を楽しめます。
ただ、前半はレース準備のどたばた、中盤はレースでのトラブルを描いていたのに、終盤になるとギル一味との対決がメインになってしまい、レースがどこかにふっとんでしまいました。往年のチキチキマシン猛レースのような、珍レースを期待していただけにちょっと肩透かしな感じになってしまいました。★★★
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