2021年01月02日

ソング・トゥ・ソング

 テレンス・マリック監督らしい、散文のように短いショットをつなぎ、いわゆる脚本、細かなストーリーがありません。彼の作風を好きならばいいけれど、今回は都会が舞台なだけに大自然の映像美もないので…

 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:テレンス・マリック 出演:マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ 上映時間:128分 評価★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2020年劇場鑑賞295本



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 【ストーリー】
 音楽の町オースティンを舞台に不器用な男女4人(マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマン)が織りなす恋愛模様。

 【感想】
 マリック監督は前作の「名もなき生涯」でストーリー性と映像美を融合させたのですけど、日本公開の順番は逆になりましたが、本来は本作のほうが前に撮影されています。そのため、前々作の「聖杯たちの騎士」のような、散文的なイメージ。 

 しかも音楽業界のセレブが登場人物のうえ、スターをずらりと並べているので、豪華といえば豪華なんですが、遠い世界にしか思えず、登場人物たちの悩みや孤独にもまったく共感できませんでした。美男美女が多いなというぐらいしか思い当たりません。 コロナ前の作品とはいえ、金と才能にあふれているセレブたちがうじうじ悩みくっついたり離れたりしてもふーんという感じ。

 「ツリー・オブ・ライフ」のような雄大な自然の映像があればまだ別なんでしょうけどね。撮影のエマニュエル・ルベツキはオスカー常連だけあって巧いとはいえ、心をうつようなところはありませんでした。

 音楽業界が舞台なので、イギー・ポップ、パティ・スミスといったミュージシャンが本人役で登場します。しかし、せっかくのライブシーンも、短時間の映像をつなげるだけなので、いわゆる音楽映画のような盛り上がりはありません。むしろ、BGMで多様しているサン・サースのクラシックのほうが印象に残るほどでした。
posted by 映画好きパパ at 07:56 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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