【ストーリー】
ニューヨークの新聞社の冴えないメール係、ガリバー(ジャック・ブラック)は、あこがれの旅行記者ダーシー(アマンダ・ピート)の気を引こうと、自分も世界各国の旅行記事を書けると嘘をつく。初仕事としてバミューダー・トライアングルに取材にいったガリバーは巨大な竜巻に巻き込まれ気を失う。
ガリバーが目を覚ますと、小人たちに捕まって、体をぐるぐる巻きにされていた。なんと、小人の王国リリパットにたどり着いていたのだ。最初は巨人として縛られ、奴隷扱いされていたガリバーだが、王女(エミリー・ブラント)が隣国のスパイに捕まりそうになったのを助けたのをきっかけに救世主に。故郷のマンハッタンでは大統領だと、大嘘をついて調子に乗ったガリバーだが、敵が大艦隊でせめてきて・・・
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【感想】
原作のガリバー旅行記は、日本では子どもに親しまれている童話のようなものだけど、実は政治、経済、宗教などを鋭く風刺した作品。本作も、基本的には子ども向けのお気楽劇だったが、最後に無理やり変な風刺を入れようとしたのが、気になった。同じスタジオで作った「ナイトミュージアム」みたいに、最後までお気楽にすればよかったのに。
iPhone、コカ・コーラなど現代のものをもったガリバーが、中世にタイムスリップしたようなリリパットにいくのはいいけれど、もっと現代のアイテムを活躍させてほしかった。逆にリリパットをニューヨークのように作り替えるというのは、自国文化が一番と考え、他国の文化を尊重しないアメリカを皮肉ってるのかといいたくなるほどなにも考えていない。
ガリバー対敵の大艦隊とか、なぞのロボット登場とか、身長差をいかしたり、SFチックな場面はさすがにハリウッド映画らしく、見応えはあったものの、わざわざ3Dにするのかという疑問も。
またガリバーの人間的成長もテーマになっているのだけど、調子の乗りすぎのところがたいして変わらず、これじゃあ、ダーシーがなぜ、ガリバーに好意を持っていたかがよく分からない。まあ、友情、恋愛といった要素もあるし、スターウォーズはじめ名画のパロディもちりばめられているので、文句を付けずに楽しめたほうが勝ちなのだろうけど。採点は6(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)
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