【ストーリー】
代々葬儀屋か神父の家に生まれたマイケル(コリン・オドナヒュー)は、葬儀屋の父(ルトガー・ハウアー)のもとを飛び出し、神学校に通う。自分に信仰心が足りないと、神父になる道をあきらめようとしたが、恩師マシュー神父(トビー・ジョーンズ)から、バチカンのエクソシスト養成講座に進むように勧められる。
バチカンでも、神や悪魔の存在に懐疑的な彼は、異端的とされながらもローマでエクソシストの第一人者として活躍するルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)を手伝うようになる。そこでは信じられないようなことが起きていた。果たして、悪魔は実在するのだろうか。
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【感想】
怖がらせるホラーというよりも、宗教、神を信じることについての観点から、悪魔の存在について語ったもの。だから、キリスト教的な素養がないと、よく分からないところがある。たとえば、悪魔は、かつては天使だったとか、悪魔の名前を呼んで神の名で立ち去ることを命じるとかはもちろん、有る意味、悪魔というのは神と対になるもので、罪深き人間を堕落させる存在であるということが根底に流れてました。
だから、表層だけみると、だから何なのかと思える場面もしばしば。表題のように、エクソシストというのはどういうものなのかを説明している作品といったほうがいいかも。科学の発展とともに、精神疾患との違いも見分けなければならないし、今やそういう時代なのか、と思えることもしばしば。
エクソシストを有名にした同名の映画のようなショッキングなシーンはなく、登場人物にも「悪魔がとりついたら首が一回転すると思ったか」などといわれる場面もあったけど、その分張り切っていたのがアンソニー・ホプキンズ。主演が若手というのもあったけど、完全に場面の空気を独り占めしてました。こんな神父が大声で叫んでいたら、子どもも泣きたくなるわな。
舞台がローマということもあり、陰々滅々とした怖そうな雰囲気は楽しめました。ただ、やはり日本人からみたら、キリスト教の儀式はちょっと変わったふうにみえてしまうかも。採点は6.5(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)
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