2021年02月06日

ウィンターズ・ボーン

 アメリカの閉塞的な下層社会で、家族のために一人戦う少女。その孤高な姿は凛とした美しさでみているこちらの心をうつけれど、こういう閉塞的な状況の痛々しさは、こちらの体調が万全でないと疲れますね。

 【ストーリー】
 ミズーリ州の田舎町、17歳の少女リー(ジェニファー・ローレンス)は、父が麻薬取引で逮捕されたため、精神を病んだ母(バレリー・リチャーズ)と幼い弟、妹の面倒を一人で見ていた。

 だが、父が逃亡し、保釈金の担保となっていた家が没収されてしまうことに。リーは父の行方を探すが、犯罪に関与している父の親戚や友人は、彼女の行動を止めさせようとする。しかし、リーは自分と家族を守るため、どんなに脅されても立ち止まるわけにいかなかった。





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 【感想】
 格差社会が問題となっているけど、米国でも金持ちはひとにぎりで、貧しい人々、忘れられれた地域は結構多い。ミズーリの田舎町でも、食べ物がないときは、裏の森でリスを撃って食料にするなど、開拓時代さながらの暮らしをしている。町を出るとすれば、軍隊に入るしかなく、寒く暗い町で一生を過ごさなければならない絶望的な人生。

 しかも、少しでも金を手に入れるには犯罪に手を染めるしかない。それも、親戚や地域ぐるみでだ。警察と仲良くすれば裏切り者と命の危険にかかわり、よそものは絶対にいれない田舎町。犯罪に関係のある父親を探すというのは、この地域の掟に背く行為だ。リーは、何度も警告を受けても、父親探しをやめることはできない。もし、父親が見つからなかったら一家心中するしか道がないのだ。

 リンチにあって、血だらけになろうとも、リーの決意を帯びた表情は変わらない。また、リンチを行うのが親戚の女たちというのがなんともいえずにえぐい。こういうのをみると、血脈というのを考えさせられてしまう。このリー役のジェニファー・ローレンスの不屈の表情がたまらなく素晴らしい。愛だ恋だとうかれている同年代とはまったく住む世界が違う、厳しい現実にとじこめられた少女になりきっている。

 また、クライマックスは結構予想がつかなかったので驚いた。よく、ラスト何分の衝撃、なんてキャッチコピーの映画があるけど、そんなものよりもはるかに衝撃的な結末。インディーズでこれだけ質の高い映画を作れるというのは本当にすごいことだと思う。けれでも、重い映画好きな僕でも、こういう厳しい現実を突きつけられる作品は、やっぱりみるのはしんどかったな。採点は7(TOHOシネマズららぽーと横浜)
posted by 映画好きパパ at 23:02 | Comment(0) | 2011年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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