突然大きな仕事を任せれた売れない脚本家の困惑ぶりをユーモラスに描いていますが、生田斗真の娘役に山田杏奈というのはびっくり。生田もそんな年になったのかあ。
【ストーリー】
まったく売れない脚本家の吉丸圭佑(生田斗真)は、売れっ子小説家の妻、奈美(吉瀬美智子)の主夫をして暮らしていた。ところが、東西テレビが売れっ子俳優の八神隼人(岡田将生)主演のゴールデンドラマを企画したところ、脚本家がケガで降板。代役として吉丸に白羽の矢がたつ。
喜ぶとともにプレッシャーを感じる吉丸だが、プロデューサーの東海林(北村有起哉)と監督の角(小池徹平)から、無理なスケジュールで責め立てられる。しかも、脚本を読むたびに八神がわがままな注文をいうため、吉丸は書けなくて四苦八苦。とうとう、目の前に謎の男(浜野謙太)が現れ、「お前は書けない」と脅してきて…
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【感想】
脚本は売れっ子の福田靖(HERO、龍馬伝など)ですが、実際にプロデューサーや監督がいい加減だったり、主演俳優のわがままで右往左往したこともあるのでしょうか、吉丸の悩みがコミカルだけど臨場感あふれています。彼にしか見えない謎の男はスキンヘッドで異形なかたち。精神的に追い詰められている象徴です。
さらに、家庭でも奈美の仕事は忙しいし、長女の絵里花(山田杏奈)とはある事情から微妙な関係だし、吉丸にふりかかるストレスは山のよう。そうはいっても、今までゴールデンの連ドラを書いたことがない彼にとっては最初で最後のチャンスであり、失敗は許されません。
脚本という特殊な世界とは言え、上司や発注主に振り回されることは通常のビジネスでもあるでしょう。さらに大仕事を任されたプレッシャーも含めて、ビジネスパーソンには感じるところもあるのでは。一方、家庭のほうも年頃の子供を抱え、うまくいっていたはずの妻との仲も、ストレスで八つ当たりしてしまうとか、これもまた、家庭あるある。
30分枠ということでテンポも良いし、生田のコミカルな演技は安定しています。さらに、北村のいい加減なプロデューサー、岡田のわがままスターというのも、ぴったりの適役。山田杏奈の年頃の娘ぶりもあってるし、お仕事と家庭のバランスがとれた脚本を堪能できています。★★★★
2021年02月07日
この記事へのコメント
コメントを書く