2021年02月07日

アントキノイノチ

 遺品整理屋の若い男女を主人公に命の重みを考える作品なのだけど、淡々とした作りのわりに、ラストがとってつけたような感じになったのが残念。ラスト15分はばっさり削ったほうがよかったと思います。

 【ストーリー】
 高校時代、親友を見殺しにして心に傷を負った杏平(岡田将生)は学校をやめて遺品整理会社に務める。他人とほとんど話さず、心を閉ざしたままの彼と先輩の佐相(原田泰造)と、ゆき(榮倉奈々)は暖かく接する。

 他人の死の跡を見つめる仕事をするうちに何かが変わっていく杏平。だが、ゆきも心に深い傷を負っていたことを知ったものの、何もすることができなかった。やがて・・・





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 【感想】
 杏平の現代と高校時代の回想が交互に映し出される。特に高校時代の回想はリアル。杏平の親友、山木(染谷将太)がいじめられていたのに、杏平は次のいじめのターゲットが自分になるのを恐れ、山木を見殺しにした。その結果、山木は自殺してしまったのだ。さらに、いじめの主犯だった松井(松坂桃李)に、次のいじめのターゲットにされたことから、彼の心はどんどん蝕まれていく。

 しかし、遺品の整理という仕事は、彼に生きる意味を考えさせてくれる。他人にとってはなんの価値がないものでも、当人や遺族にとってはものすごく大切なもの。あるいは、生きているうちは決して理解しあえなかったのに、遺品によって、はじめて気持ちが分かり合う。そんな体験は、お話だからとすませることもできるが、見ているこちらも非常に真摯に考えさせられた。

 そして、同じような痛みを持つユキとの出会い。榮倉奈々は「東京公園」「密の底」など最近、難しい役に挑戦していて、かならずしもしっくりいかないとはいえ、こういう努力は好感を抱ける。ただ、彼女の回想シーンがなかったのは非常に残念だったけど。

 それが、ラストにいたって非常に陳腐なストーリーに収斂してしまったのは残念。これはさだまさしの原作にはない映画オリジナルの展開だそうだけど、観客をなめているような気持ちにさせられる。やたらパンするようなカメラワークもいらただしい。岡田の演技はさすがにうまかっただけに、非常にもったいない作品でした。採点は6・5(TOHOシネマズ川崎)
posted by 映画好きパパ at 20:39 | Comment(0) | 2011年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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