【ストーリー】
クリスマスイブのノルウェーの田舎町。離婚寸前で妻子と別居しているパウル(トロン・ファウサ・アウルヴォーグ)はサンタに化けて、妻子の家に忍び込む。少年トマス(モッテン・イルセン・リースネス)は、クリスマスと関係ないイスラム教徒の少女ビントゥ(サラ・ビントゥ・サコール)と過ごす。
ホームレスのヨルダン(ライダル・ソーレンセン)はかつての恋人ヨハンヌ(イングン・ベアテ・オイエン)と偶然再会する。イブなのに仕事に追われる医師のクヌート(フリチョフ・ソーハイム)のもとに、不法滞在の難民女性が産気づいて運ばれてくる。
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【感想】
ごく普通の、むしろ人生何となくうまくいっていない人々に起こるイブの出来事。それでも、聖夜にふさわしく、少しずつ奇跡が起きる。あるいはイブの夜だからこそ人々は心が優しくなり、それが奇跡を呼び込むのかもしれない。恋愛、結婚、出産、再会、そして死。ごく普通の人々に起こりうることだからこそ、感動的なのだ。
一つ一つは独立したエピソード。それが次々とエピソードが切り替わり、まごまごしているとわからなくなる上、非常に抑えた描写で途中で眠気も覚えたが、終わった頃には心が暖かくなる。ノルウェーの俳優で知らない顔ばかりなので、余計、庶民性みたいなのが高まるのかもしれない。ラブ・アクチュアリーなんかストーリーより、スターの顔を追っちゃいますものね。
また、噛めば噛むほど味がでるサトウキビのような映画。冒頭のエピソードがなんのことかよくわからなかったけど、最後になってようやく意味が分かる。情けは人のためにならず。冬のノルウェーの夜空に輝く美しいオーロラを見られること自体、奇跡なんだ。
この映画をみたあとは、今年のイブ、だれとどうやって過ごすのか楽しみになるに違いない。ちなみに僕は仕事・・・orz 採点は7(ヒューマントラストシネマ有楽町)
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