【ストーリー】
ジョン(ポール・ウォーカー)、ジェシー(クリス・ブラウン)らの犯罪チームは凄腕の強盗たち。銃撃戦もいとわないが、無駄な血を流さないよう、智恵を絞った犯罪を繰り返している。ロスの銀行を襲って、奇想天外な方法で成功させたジョンたちの元にかつての仲間で、警察に捕まっていたゴースト(ティップ・“T.I.”・ハリス)が現れ、現金輸送車襲撃を持ちかける。
ゴーストを今ひとつ信用できなかったジョンたちだが、莫大な金額を得られることを知り、計画を進めることに。一方、ロス市警のウェルズ刑事(マット・ディロン)は、執念の捜査を続け、次第にジョンたちに迫っていく。
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【感想】
非常に手堅く作っていて、冒頭のド派手な銀行襲撃シーンからジョンたちの力量がはっきりと示される。男たちが並んで歩いている後ろで大爆発だったり、ホテルのなかでの銃撃戦などアクション映画の定番をしっかり描いているのだ。それが、ゴーストの出現によって、次第に動きを狂わされていく。
ゴーストはかつての仲間だったが、警察に捕まったことで、今ひとつ信用がならない。ゴーストにとってみても、自分だけ苦しい服役をしていたのに、仲間たちは儲けた金で贅沢三昧しているのは腹正しい。そんな面従腹背の関係に、一匹狼のウェルズ刑事、ジェシーの姉で麻薬中毒のリリー(ゾーイ・サルダナ)ら、一癖もふた癖もある登場人物たちが絡んでいく。
ただ、すべては及第点なのだけど、突き抜けた面白みがないというもの事実。結構、豪華なメンツなのに、日本ではひっそりと上映しているというのも、似たような映画が多い中、埋没してしまっているからなのかもしれない。せめてラストぐらいはつきぬけてくれてもよかったのかも。
強盗団のメンバーのキザ男がヘイデン・クリステンセンなのでびっくり。スターウォーズで主役だったのに、その後、今ひとつぱっとしない気が。ゾーイもアバターのあとがこんな役というのももったいない気がする。クリス・ブラウンら大物ミュージシャンもせいぞろいしており、なにげに豪華キャストなのに、それを感じさせないというのはいいことなのか悪いことなのか。採点は6.5(銀座シネパトス)
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