「虹の女神」の熊澤尚人監督が沖縄を舞台にして描いた叙情的な邦画。タイトルからしてネタバレの気もするのだけど、いかにも日本映画らしいお涙ちょうだいのストーリーを、あえて突き放してみているところに熊澤監督のセンスを感じてしまいました。
【ストーリー】
沖縄の離島に住む少女風希(蒼井優)は、幼い頃、母の昌美(南果歩)が東京に行ったまま戻ってこなかったため、郵便局長をしている祖父(平良進)と二人で暮らしている。年に1回、誕生日のときに母から来る手紙が心の支えだった。
高校を卒業した風希は、夢だったカメラマンになるために祖父の反対を押し切って単身上京する。東京で母に再会することも願いだったのだが・・・
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【感想】
蒼井優の演技力、沖縄のスローライフ、そして、泣けるストーリーだから勝ったも同然。ただ、その範囲内にとどまってしまったので、非常に小ぢんまりして物足りないのも事実。
ライティングをかなり意識してカメラワークを工夫しているのと、沖縄ではスローテンポ、東京ではわさわさと撮る区別をしているのは、お約束だけどそれなりに心地よい。また、蒼井優の沖縄弁も妙にはまっているのは良かったのだが。
でも、田舎だから素晴らしいって、都会人の幻想でしかないような気がします。さらに、邦画独特の泣かせようというシナリオもあり、ちょっと冷めた目で見てました。
あと、まだ無名だったころの比嘉愛未がクラスメート役で出ているのも見どころ。今と全然違ってどんくさい顔(失礼)をしているので、女性は変われば変わる者だと、みょうに感心しました。採点は6.5
2021年02月08日
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