2021年02月08日

時をかける少女

 1983年の名画、「時をかける少女」のリメイク、というか続編的作品。主役を06年のアニメ版と同じ仲里依紗が演じていることでも話題を呼んでます。出来は粗いけど懐かしさを感じさせる

 【ストーリー】
 高校卒業間際の芳山あかり(仲里依紗)は、大学の研究者の母・和子(安田成美)と2人で暮らしている。和子が事故に遭い、意識不明の重体に。看病しているあかりの前で一瞬意識を戻した和子は、過去に戻れるタイムリープの薬を発明したことと、1972年4月の中学校の理科実験室に行って、深町という同級生にあるメッセージを伝えるよう頼み、再び意識をなくす。

 半信半疑だったあかりが薬を飲むと、本当に過去の世界に。だが、あかりは1974年と勘違いして飛んでしまい、中学校には深町という生徒はいなかった。74年の世界で知り合った映画監督志望の学生、涼太(中尾明慶)に協力してもらい、まだ高校生の深町や和子を探しはじめるのだが。





ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【感想】
 予告編と序盤で、ストーリーの8割が分かってしまう、オーソドックスというとかひねりのない脚本で、映像自体もそれほど凝っていないのだけど、仲をはじめとする出演者の好演もあり、さわやかで切ない青春映画に仕上がっていた。大林版は子供のころみたはずだけど、ほとんど記憶にないが、見てなくても十分楽しめる。大林版のヒロイン、原田知世でなく、安田成美が和子役でも、若すぎるかな?と思ったが、役自体にはとけ込んでいたと思う。アニメ版とは設定が違うので、別物としてみた方がいい。

 予告編でもあるが、タイムリープしたときに、あかりが写メをみせて、「これが2010年の技術よ」と自慢したり、「こんな美少女が」と自分でニヤニヤしながらいっているのは、ブサカワイイ仲だからできるコメディエンヌぶり。これが本当に美人の女優だったら嫌みに感じられてしまう。銭湯で風呂上がりにマッサージ機を受けていた姿は、とても若手女優にみえず、どっかのおばさんにみえたほどのはまりぶり。けれども、ときおり、別人に見えるような美少女ぶりを発揮するのはさすが。ラストシーンなどは、本当に本人かとまじまじみてしまうほど、美しかった(失礼)

 一方の中尾も昭和顔ぽさがはまっていて、恋愛に遅手な当時の青年の純情さをうまくだしていたし、高校時代の和子役の石橋杏奈をはじめ、74年の登場人物たちは、リアルに懐かしいあのころに生きていたという気持ちにさせる。

 ただ、ジュブナイル小説(今風にいえばラノベ?)が原作といえ、ストーリーにもうちょっと深みがほしかったかな。また、せっかくなら、オープニングではなく、エンディングテーマを「時をかける少女」にしてほしかった。採点は7(渋谷ヒューマントラストシネマ)
posted by 映画好きパパ at 22:08 | Comment(0) | 2010年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。