2021年02月13日

SPACE BATTLESHIP ヤマト

 子供のころ、ヤマトに影響された世代としては、キムタク主役ということもあって、すごい不安だったのだけど、いやあ、実におもしろかった。突っ込みどころ満載なのも含めて、僕らの世代にはどんぴしゃりですね。ただ、ヤマトを知らない若者がみて、おもしろいかまでは保証できませんが。

 【ストーリー】
 西暦2199年。謎の異星人ガミラスの遊星爆弾によって地球は放射能におおわれ、人類は滅亡の危機にひんしていた。そこへ、14万8000光年離れたイスカンダル星から、放射能除去装置を提供しようとのメッセージが届いた。人類最後の希望を乗せて、宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルへ向け旅立った。

 元地球防衛軍のエースパイロット古代進(木村拓哉)は、兄の守(堤真一)をガミラスとの戦いで失った。沖田艦長(山崎努)が自分が助かるために兄を見捨てたと思った古代は、あえて沖田のもとでヤマトに乗り組む。そこには、かつての部下だったエースパイロット森雪(黒木メイサ)、親友の航海班長、島(緒形直人)らが乗り組んでいた。




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 【感想】
 実は、僕が産まれて最初に映画館でみた映画って、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」なんですよ。また、当時、僕の通っていた絵画教室の子供たちが松本零士氏に直接あう機会があり、みんなが古代やメーテルのイラストをもらっているなか、ひとりだけヤマトを書いてくれとたのんで、松本氏を苦笑させたのも懐かしい思い出。だから、事前にかなりハードルを高くして、ひどかったら酷評しようかとおもっていたけど大満足。

 なぜ日本人しか出てこないのか、とかいろいろ突っ込みどころは満載なんだけど、突っ込みながらも楽しめるというのは娯楽映画としては正しいありかた。ハリポタも英国しか出てこないからいいでしょう。SFXははっきりいってハリウッドを見慣れているから、テレビゲームみたい、としか思えないのだけど、随所で原作リスぺくトしているうえ、山崎貴監督お得意の、日本人のベタの琴線に触れまくりのところも、映画としての質は高くないけれど、見ていて楽しい。

 まず、冒頭のナレーションがオリジナルアニメと一緒で、しかも、ささきいさおがナレーションというだけで、感激。名曲「真っ赤なスカーフ」をBGMで聞ければ文句はなかったが、ささきいさお、上田みゆきというヤマト世代にとっては最高の声優が登場していたのはうれしい。第三艦橋がいつもやられるとか、小ネタも満載していたし。

 また、沖田艦長役の山崎努、真田技師長役の柳葉敏郎、徳川機関長役の西田敏行といった有名俳優が、ちゃんとそれぞれの役柄を想起させるような演技をしていたのも素晴らしい。山崎、西田といった大ベテランがいると、本当に画面が引き締まる。若手も斎藤役の池内博之がおいしいところをもっていきました。

 なにより黒木メイサの美しいこと。予告編に流れる笑顔は変だったから不安だったけど、森雪を現代風な活発な女性にアレンジしたのが彼女にぴったりで、沢尻エリカでなくて良かったとしみじみ。キムタクとの相性も悪くない感じで、あまりにベタなラストだけど、胸がジーンときました。

 そのキムタクは、アニメの古代とぜんぜん違うけど、僕はキムタクは最後のスターだと思ってるから、なにを演じてもキムタクでぜんぜんOK。久々な痛快娯楽劇でした。ただ、アニメは、「さらば・・・」で完結したはずなのに、何作も続編が出て、「僕の感動を返せ〜」と、途中からヤマト嫌いになりました。実写もそんなひどいことになりませんように。採点は7.5(TOHOシネマズ日劇)

 なお主役クラスは豪華だけど、結構重要な脇役に波岡一喜(加藤)と矢柴俊博(南部)が出ているのに笑えました。だって、この2人は、その前にみた「ゴースト」で、そろって脇役(波岡は刑事B、矢柴はゴーストAといった感じ)で、ちょっとしか出ていないのだもの。特に波岡は「SP」「十三人の刺客」と、今シーズンの邦画大作ではちょいちょい見かけ、また出ているとつっこみたくなりました。
posted by 映画好きパパ at 22:39 | Comment(0) | 2010年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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