2021年02月14日

KCIA 南山の部長たち

 1979年の韓国・朴正熙大統領暗殺をめぐるポリティカルスリラー。ノンフィクションが原作ですが、登場人物の名前などは変わっています。どこまで本当かわからないけど、日本のサンデー毎日にリークされているのは笑えました。

 作品情報 2020年韓国映画 監督:ウ・ミンホ 出演:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン 上映時間:114分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2020年劇場鑑賞9本

 【ストーリー】
 1979年、韓国中央情報部の部長、キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)は、パク大統領(イ・ソンミン)に次ぐ権勢を誇っていた。だが、元部長のパク・ヨンガク(クァク・ドウォン)がアメリカに亡命し、パク大統領の不正を証言することになり、それを止められなかったギュビョンはパク大統領の怒りを買う。

 民主化運動に強硬姿勢を示すパク大統領に、アメリカの不満は高まっていた。アメリカと大統領の仲を取り持とうとするギュピョンだが、動きは空回り。ギュピョンの後輩の大統領警護室長、クァク・サンチョン(イ・ヒジュン)は彼を追い落とそうと、大統領に讒言をする。



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 【感想】
 「インサイダーズ/内部者たち」たちのウ・ミンホ監督だけあって、緊張感あふれるサスペンスになっています。実際のできごとをもとにしていますが、パク・ヨンガクのモデルとなった事件については今だに真相がわからないこともあり、フィクションといえるでしょう。

 南山というのはKCIAのあった場所。当時は金大中事件をはじめKCIAが世界中で暗躍していました。本作にも女性ブローカー、デボラ(キム・ソジン)がでてきたり、誘拐、暗殺が起きていますけど、70年代はすごい時代だとあらためて思いました。まして、韓国の観客にとってみれば、その迫力はますでしょう。

 ただ、政策的にどうのというよりも、絶対的な権力者に踊らされる側近たちの哀れさを描いた感じです。イ・ビョンホンが演じて切れ者にみえるギュピョンが、打つ手打つ手が裏目に回り、権力闘争でも少しずつ地位を失いもがく姿は可哀そうだけど、自業自得というしかありません。彼が演じているだけに正義感が残っている主人公にみえますが、実際はあくどい工作活動とかやっていたでしょうしね。

 むしろ、大統領のサイコパスぶりというか、側近の操り方が興味深い。酒を飲んで大統領のためになるのは自分しかいないと思わせ、簡単に切り捨てる。ギュピョンと大統領のおっさん同士の濃い愛憎劇です。イ・ソンミンの人情味がありそうで実は冷酷な演技が目を引きました。ちょうど、「麒麟がくる」の信長と光秀の関係が話題になっていましたが、ギュピョンは光秀ぽいストイックさがあったのに、大統領が信長以上にサイコパスなのは笑えた。日韓の違いなんでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 07:38 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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