2021年02月23日

ヴァイブレータ

 都会の孤独にいきる男女の束の間の出会いを描いた作品ですが、寺島しのぶがメンヘルにしか見えない。やはり彼女は苦手だな。
 
 【ストーリー】
 30を過ぎても彼氏も親友もおらず、不眠と過食症になやむルポライターの玲(寺島しのぶ)。コンビニでトラック運転手の岡部(大森南朋)を見た瞬間から、「食べたくなった」。
 
 岡部のトラックに乗せてもらった彼女は、新潟まで荷物を運ぶ車に同乗しながら、肌を重ねていく。



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 【感想】
 かなり大胆な露出もあるので、並大抵の女優では演じられないというのは分かるけど、寺島しのぶへの印象が悪すぎて、玲への感情移入ができないし、自分が岡部だったら、こんなおかしな女は放り出して、とっとと逃げちゃうと思う。まあ、岡部自身も心の中に空洞があるのだろうから、ぴったり寄り添ったのかもしれないが。
 
 玲の考え、気持ちが要所要所字幕となって出てくる。最初は良かったけど、それが、しだいにあざとくなってくる。さびしいのはあんただけじゃないのに、なんでこの女はわがままなのか。このへんも、玲の考えが女性の本音をむきだしにしているのか、男の僕には分からない。原作者は女性だけど、監督、脚本は男なのに。
 
 トラックの運転手という日ごろ見慣れている職業が、実はいろいろ奥にはあるというのは面白かった。大森が冗舌なほどしゃべくりまくり、その中で影の部分がちらちらみえる。やはり、この人の演技はうまいな、と再認識。寺島とのラブシーンも、いかにも映画っぽくとれていた。ただ、現実にああいう愛し合い方があるのならば、ちょっと観念的すぎるかも。
 
 廣木隆一監督のドキュメンタリータッチな作風も、僕の好みとは半歩ずれており、うまい作品だとは思うが、好みではない。こればかりは合わなかったとしかいわざるをえません。採点は5.
posted by 映画好きパパ at 21:40 | Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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