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先日、ミリオンセラーもある実力派のミュージシャンと食事をする機会がありました。米国でのレコーディング後だったのですが、その人は「自分を含めて、日本人は何て音痴なんだと向こうの人に思われてると思うし、実際に自分自身もそう思った」と、しみじみと話してました。たしかに、日本ではユーミンのコンサートが大がかりで知られるけど、マイケルのコンサートに比べたらちっぽけだし、スタッフやミュージシャンの才能も全然違う。そのうえ、マイケルのダンスの切れ味、音楽への絶対的なセンスを、2時間近くみせられると、世界との差というのは絶望的なほど感じたし、それだけのものをマイケルはキチンともっていました。
リハーサル映像なので、ダンス、ミュージックシーンをふんだんに流しながらも、マイケルの音楽に対する思いが垣間見れます。地球を癒やしたい、なんて青臭いことを、奇行で知られるマイケルが行っていても、納得できるだけ、彼の言葉に重みがありました。マイケルファンには、彼の音楽を大音量で聞けることが素晴らしいのだろうけど、僕はむしろ、マイケル・ジャクソンという存在の偉大さそのものに心をうたれました。
音楽映画では「アンヴィル」も良かったけど、「アンヴィル」が人間の生き方を考えさせられたのにたいして、本作は映画の出来より、マイケルそのものがすごかったというのが素直な感想。でも、この2つを同時期に見られたというのは、すごい幸せでした。マイケルのコンサートに行ったことがないのが残念でなりません。採点は7.5(TOHOシネマズららぽーと横浜)
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