【ストーリー】
40歳のサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は夫フランク(サム・ロバーズ)の浮気に激怒し、離婚届けをたたきつけ、2人の幼い子供を連れ、ニューヨークへ引っ越す。
幸いテレビ局のスタッフに採用されたが、仕事が忙しくベビーシッターを雇わなければならない。幸い、アパートの階下のコーヒーショップで働くフリーターで24歳の青年アラム(ジャスティン・バーサ)に頼むことになった。アラムは大学を卒業したものの定職はないうえ、永住権目当ての女性に騙されて結婚・離婚したため、落ち込んでいた。それでも、子供好きのアラムはすっかりベビーシッターにはまり、次第にサンディとも仲良くなっていく。
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【感想】
米国のラブコメでは珍しく、熟女が草食系男子をぱくっと食べてしまう物語、と思いきや、終盤少しひねりを加えてます。それにしても、アラムのようなフリーターが映画に出てくるのは珍しいのでは。彼は、定職がないので両親と暮らしているし、女性に近づくのは苦手(ただし、子供は得意)。いつも自信なさげに弱気な笑顔を浮かべている。サンディとの本格的な出会いも、バイトで護身術教室のやられ役をしていたアラムを、サンディがボコボコに殴ったのがきっかけ、という何ともまあといったところ。
邦題は原題「the rebound」とまったく違うんだけど、アラフォー女性にとっては、こういう頼りない男子が、理想の彼なんでしょうか。ちょっと違うような気もするけど。ところが中盤から、ラブコメの王道をいきそうでいかない不思議な展開が起きる。元夫のフランクをはじめ、彼女に言い寄る男はしょーもない人格破綻者ばかりなのだ。確かにそれに比べたら草食男子のほうがまともだと思うけど。
ちょっとオフビートな笑いを追求しているため、苦手な作品かもとおもったところで救ってくれたのが子役2人(ケリー・グールド、アンドリュー・チェリー)の妙にませたかわいさ。セックスという言葉はしっていても、意味が分からないので、大騒ぎしたりするところが、なかなか笑えました。また、アラムの父親を、サイモン&ガーファンクルの、アート・サイモンという意外なキャスティング。すっかりおじいちゃんになっていたのがちょっと悲しい。
まあ、奇妙だけどこのまま毒にも薬にもならず終わってしまうのかな、と思いきや、いきなり終盤に変化球を多様されビックリ。ほお、これはどんな着地をするのか、と終盤はちょっとワクワクしました。ただ、やっぱり、ぬるく特徴のないラブコメで、実際にアメリカでは劇場公開はされていないらしいです。キャサゼタはオスカー女優なのになあ。採点は6.(TOHOシネマズららぽーと横浜)
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