2021年02月24日

クリスマスキャロル

 19世紀の文豪、ディケンズの名作の何度目かの映画化。ロバート・ゼメキス監督が3Dに苦心している3D向けの映画なのですが、2Dでしか見られずちょっと残念でした。

 【ストーリー】
 19世紀のロンドン。ケチで冷酷な老商人スクルージ(声ジム・キャリー)は、クリスマスも祝おうとしない。町で聖歌隊が歌えばにらみつけ、甥のフレッド(コリン・ファース)が食事に招待しても、冷たく追い払う。

 イブの夜、帰宅して寝ようとしたスクルージの前に、共同経営者で7年前に死んだマーレイ(ゲーリー・オールドマン)の亡霊が現れ、スクルージに生き方を変えるよう警告し、これからクリスマスの3人の精霊が表れると告げる。





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 【感想】
 原作に非常に丹念に沿っており、ちょっと古くさく感じたところもあるけれど、19世紀のロンドンが目の前に蘇ったように見えるのは、CGアニメならではのよさでしょう。ディズニー映画なのに、亡霊や精霊は怖い顔をしているし、スクルージもジム・キャリーのモーション・ピクチャーということもあるだろうが、なかなか不気味な顔。

 また、あこぎな金もうけに走る金持ちが罰せられるという話が今の時代にそのままリメイクされるのは、19世紀ロンドンのような格差社会、ゆがんだ資本主義というのが、今、喫緊の問題としてあるからかなあ、とも思えた。ストーリーはしっているとはいえ、スクルージ老人が改心したのはうれしいし、現実でもそういう動きがでればいいと思う。

 サービス精神旺盛なゼメキスのためか、精霊それぞれ動きは派手で、スクルージへの教訓も分かりやすい。おっかけっこは余計だった気もするけど、全体的に地味な映画になりかけているので、許容範囲だろうか。やはり、過去の精霊に、過去のクリスマスを見せられ、物思いにふける場面が一番好き。

 僕自身、クリスマスにはあまりいい思い出がないので、スクルージがひねくれてしまったのは分からないでもない。やっぱり、クリスマスはみんなで和気あいあいと楽しめるといいし、映画をみるとキリスト教国ならなおさらなんだろうなあ、としみじみ実感した。採点は6.5(TOHOシネマズ錦糸町)
posted by 映画好きパパ at 22:33 | Comment(0) | 2009年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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