2021年02月24日

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

 テレビドラマの映画化はたいてい外れと決まっているのだけど、本作は数少ない当たり作。クラシック音楽がガンガン流れるだけに、大画面スクリーンで、大音響で聞けるのはうれしい。

 【ストーリー】
 パリの音楽学校に入学したピアニストの野田恵(上野樹里)と、指揮者の千秋真一(玉木宏)との恋愛は相変わらず進んでいるのかいないのかわからない状態。

 千秋は、パリのルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者につく。130年の歴史がある名門オーケストラだが、実態は貧乏オケで団員のレベルは低かった。団員が次々やめ、最初のコンサートで急きょピンチヒッターにはいることになったのだめは、有頂天になる。だが・・・





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【感想】

 連ドラは楽しんだけど、スペシャルは今ひとつだったので、映画はどうなるかと思いきや、音楽の力にやられたというのが正直な感想。ボレロ、べートーベン交響曲第七番、トルコ行進曲などライトなクラシックファンでも楽しめる選曲を堪能でき、クライマックスの「序曲1812年」には素直に感動しました。パリの楽団がフランスをやっつける「1812」という選曲には驚いたけど、これも考えてやってるそうで、音楽面ではパーフェクト。

 また、上野樹里と玉木宏の主役コンビは完璧。玉木はここのところやせすぎていて心配していたのだけど、美形かつSでボケという千秋先輩になりきっている。指揮も、素人の僕がみれば、まるでプロのようにみえたし、音楽への情熱というのもひしひしとつたわってきた。そして何より上野樹里。この人の天才ぶりは、あらためていうまでもないけれど、パンチラ(人形だろうが)、背中のヌードを、色気ゼロでやってのける役者魂はみあげたもの。あの変態チックなしゃべりかたも、千秋への思いと音楽への思いで揺れる女心もいとおしい。

 また、ドラマやスペシャルではミスキャストに思えた脇役たち、とくに外国人音楽家役をしている竹中直人、ベッキー、ウェンツ瑛士、山田優らも、違和感を感じさせず、物語にとけ込んでいました。外国人の役者たちの、日本語吹き替えの妙な感覚も慣れてしまったし。

 CGの多用はやりすぎ、という気もしたが、パリを始め外国ロケは見応えがあるし、まあ許容範囲か。瑛太、水川あさみら、ドラマのレギュラー陣の活躍がほとんどみられなかったので、後編に期待してます。採点は7(TOHOシネマズららぽーと横浜)
posted by 映画好きパパ at 22:51 | Comment(0) | 2009年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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