【ストーリー】
1949年、外交官の夫ポール(スタンリー・トゥッチ)の異動に伴ってパリにやってきたジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)。明るく前向きで、食べることが大好きな彼女は、当時、男性向けと思われていた料理学校に入学。その経験をいかし、アメリカ人向けにフランス料理の本を書き、それは何十年もの間、ベストセラーとなる。
2002年のニューヨーク。平凡なOLジュリー(エイミー・アダムス)は、もうすぐ30歳になるのに冴えない日常に飽き飽き。かつて小説家志望だった彼女は、ブログを書くことに決めた。やはり料理が好きなジュリーは、ジュリアの書いた524のレシピを365日かけて再現して、ブログにアップする計画を思いつく。
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【感想】
メリルとエイミーの相性は本当に素晴らしい。直接絡む場面はないのだけど、メリルの天真爛漫で元気なおばさんを演じる姿からは、スターの貫録、余裕というものが感じられる。一方、エイミーも、35歳とは思えない、女性としてのかわいげが素晴らしい。ハリウッドで美人、ゴージャスな女優というのはいっぱいいるけれど、「可愛い」仕草ができるのは、キャメロン・ディアスやメグ・ライアンが年をとってしまった現在では、エイミーがナンバーワンではないか。社会派映画「ダウト」でも2人は共演しているが、全然、違うコメディーでもこんなに息があうのかと思えるほど演技合戦を楽しめるので、2作を比べてみるのもいいかも。
ただ、実話をもとにしているせいか、基本的に悪人がほとんどでてこない。ポールも、ジュリーの夫エリック(クリス・メッシーナ)も、妻を支えてる包容力がある優しいだんなさんだし、料理学校の校長とか、ジュリーの昔の同級生とか嫌みなひとがでてきても、物語の本筋にはほとんど絡まない。ジュリーもジュリアも日常にあきたらない描写がでてくるのだけど、そんなに恵まれている生活してるのに、何が不満なんだろうと思ってしまった。もちろん、夫婦喧嘩とかもあるのだけど、ぐいぐい引っ張っていく感じじゃないし、また、ラストももう一ひねりあるのかなと思いきや、実話ベースだから難しいのだろうか。
映画に出てくるフランス料理の数々は本当においしそう。食べるシーンはいっぱい出てくるので、俳優たちはうらやましい。また、メリルもエイミーも本当においしそうに食べること。これはDVDでみるより、大画面のスクリーンでみたほうがおいしさが伝わるかも。
一つ笑えたのは、現代のシーンで、ジュリアをぱろった番組がテレビで流れるところ。物まねされるほどジュリアはいまでも人気あるんでしょうね。採点は6.5(TOHOシネマズシャンテ)
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