2021年03月03日

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

 黒澤明監督の往年の名画をリメイクでなく、リボーン(笑)した作品。リボーンも意味が分からないけど、何もかもよく分からない作品でした。

 【ストーリー】

 戦国時代、秋月家は隣国の山名家に滅ぼされる。秋月家のただ一人の生き残り雪姫(長澤まさみ)は、侍大将の六郎太(阿部寛)に守られ軍資金をもって同盟国の早川に逃げないとならない。雪姫は男装してあざむこうとうする

 山名に奴隷のように使われていた金山堀りの武蔵(松本潤)と木こりの新八(宮川大輔)は、山名家から脱走の途中、偶然、金をみつける。それは秋月家の隠し金の一部だった。六郎太に捕まった2人は、一緒に雪姫と軍資金を守って早川に行くことになる。



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 【感想】

 黒澤映画は未見です。だから、オリジナルと比べられないけど、単独作品としてみても苦しい。映画は、雪姫が男装のまま逃避行をする前半と、武蔵たちに姫の正体がばれる後半に分かれるけど配役、脚本、演出すべて今ひとつだった。

 まず、配役だけど長澤まさみがミスキャストで見ていられない。時代劇は大仰のセリフ回しがあるから、滑舌が良いか勢いよくしゃべるかのどちらかがないと苦しい。でも、長澤はどちらもない。まだ、男装の方はセリフが少なくてごまかせるけど、後半の姫の姿になると、滑舌が悪いうえに、体形が和装に似合わない。また、脚本でいかにも建前ぽいセリフが多いけど、彼女がいっても説得力がない。

 一方、主役のはずの松本は影が薄く、狂言回しの感じ。六郎太が楽しそうに演じているのに完全に食われている。今までワンパターンぽい役柄が多かったのに「黄色い涙」でイメチェンしたかと思いきや、本作でまた、見かけは生意気だけど純情といういつも通りの役柄になってしまった。さらに、変に見せ場を作ろうと配慮されているのに力不足だから余計、あらが目立つ。 阿部、国村隼といったベテラン陣はよかったし、宮川も意外と悪くなかったけど、主役2人が…。オリジナル通り、阿部を主役にしたほうがよかったのでは。

 ストーリーもかなり無理がある。娯楽劇だから多少の矛盾に目をつぶったとしても、民の踊りをみて雪姫が民の苦しさを語りだすとか、ポカーンの連続。あれ、この伏線はどうなったんでしょうかのオンパレード。

 さらに演出もひどい。前半はテンポの良さを目指したのが裏目に出て、エピソードを羅列したダイジェスト。そのくせ、変に受けを狙ったのか関所での面白くもないやりとりが続く。山名の大将、椎名桔平がダースベーダーのコスプレをしているのは受けると思ったのだろうか。さらに、予算15億円をかけている割に、妙に安っぽさが目立つ。刀同士がぶつかって火花を出すとか、そういうしょーもないところに予算をつかってしまったのだろうか。火祭りのシーンとか、エキストラをいっぱい使えばいいのに、あれでは町内会の盆踊りである。

 最後までみてよく分からなかったのは隠し砦の三悪人の意味。三悪人ってだれのこと?松本を悪役にできなかったし、阿部は格好いいし、すごい不思議。まあ、いろいろ書いたけど、ラストだけはまとまっていて良かった。ただ、エンディング曲のラップ調の嵐の音楽にはがっかりした。採点は3.5。(渋東シネタワー)
posted by 映画好きパパ at 22:50 | Comment(0) | 2008年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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