2021年03月09日

D-WARS ディー・ウォーズ

 予告編を見たら、ものすごい迫力のあるSFアクションなのに、世評が悪すぎ、逆に興味が出て、見る予定がなかったのに見に行きました。期待せずにアクションだけ見れば、それなりのものかな。ストーリーはお話にならなかったけど。

 【ストーリー】

 ロサンゼルス郊外で謎の爆発事件が起き、取材にあたったテレビ局記者のイーサン(ジェイソン・ベア)は巨大なは虫類のうろこを発見する。イーサンは子供のころ、不思議な体験をした。古美術店を訪ねたとき、箱の中から不思議な光があふれ出たのだ。店主のジャック(ロバート・フォスター)は、イーサンは選ばれた人間だと説明する。

 ジャックによると、500年に一度、龍が天国にいくために運命の女性が必要となる。だが、500年前の朝鮮で、悪い龍の軍団がその女性を横取りしようとして、死なせてしまった。イーサンはその時、女性を守ろうとした戦士の生まれ変わりだというのだ。そして、運命の女性の生まれ変わりサラ(アマンダ・ブルックス)を狙って、悪の軍団が人類を襲おうとしていた。



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



 【感想】

 米国を舞台にしているが、韓国の怪獣オタクのコメディアン、シム・ヒョンレの監督作品。それなのに、米国公開を意識してか、韓国、中国、日本の混ざったような不思議な東洋観が展開している。

 さて、ストーリーの方は、ひどい。SF好きの小学生が考えるような内容で、突っ込みどころ満載というか、突っ込むところしかない。これだけ穴だらけの脚本は珍しいうえ、キャラクターも薄っぺらく共感ができない。ウィキペディアによると、米国では「星ゼロ個」と酷評されたとか。それもむべなるかな。思わず失笑してしまうことばかり。

 けれども、ロサンゼルスで繰り広げられる米軍と悪の軍団の戦いや、巨大な蛇がロスの町を壊すCGシーンは迫力がある。ヘリと翼龍の空中戦や、米軍戦車対恐竜戦車の対決など、怪獣映画ファンならこれを見るだけで満足できるだろう。最近、こうした市街戦の怪獣映画をあまり見ていなかっただけに、ワクワクしました。監督側もストーリーはどうでもいいから、自分の夢だった怪獣映画を作りたかったとしか思えない。

 これをみると、韓国映画の熱さは以前続いているといえよう。内容は無くてコケたとはいえ、全米で2000館以上での公開を果たすだけの熱意はすごい。日本映画も自前でCGを使うのではなく、米国に発注したり、米国の俳優を起用した本格的な作品を作るだけのエネルギーはもはやないのだろうか。本作の制作費は3200万ドル。邦画一番の制作費はファイナルファンタジー実写版の1億3700万ドルだから、その4分の1にしかならないのに、まあ、この経済状況では、無理だろうな。採点は5.(TOHOシネマズららぽーと横浜)
posted by 映画好きパパ at 22:21 | Comment(0) | 2008年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。