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作品情報 2020年アメリカ映画 監督:ジョン・クラシンスキー 出演:エミリー・ブラント、キリアン・マーフィ、ミリセント・シモンズ 上映時間:97分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2021年劇場鑑賞120本
【ストーリー】
音を立てると襲ってくる怪物のため、文明が崩壊したアメリカ。前作で夫のリー(ジョン・クラシンスキー)を失った、エヴリン(エミリー・ブラント)と子供たちは怪物に襲われた隠れ家を放棄し、新たな避難所を探しに旅立つ。
廃工場でかつての友人エメット(キリアン・マーフィ)に出会った一家は、とりあえずそこで一息つく。だが、耳が不自由な長女リーガン(ミリセント・シモンズ)は、怪物を倒す手段を伝えるため、生き残った人たちがいると思われる島を目指そうと、家出をしてしまう…
【感想】
冒頭は、怪物が現れた1日目のパニックをエヴリンたちアボット一家の視点から描いた後、前作の直後に描写がうつります。怪物と戦った直後で、怪物の死体や前作でエヴリンがけがをした階段の釘とかはそのまま。前作をみたほうがわかるけど、本作だけでもルールは理解できる作り方でした。
さて、前作で大活躍したエヴリンですが、本作ではリーガンがヒロインのような感じ。もうこれ以上家族を失いたくないエヴリンは、長男のマーカス(ノア・ジュープ)や赤ん坊を守ろうとしますし、リーガンがいなくなると大慌てになります。リーがいなくなった分、自分が家族の大黒柱の意識が強くなります。それに対して、家を出て冒険するリーガンのほうが、アメリカ的な感覚では応援したくなるのかもしれません。
冒頭、街を蹂躙する怪物に人間が歯が立たないことがよくわかる描写が流れます。このへんはホラーとして手堅いつくり。しかし、その後は相変わらず、どんな音がセーフか分からないとか、こんなのが弱点なのかという突っ込みどころが本作にもでてきてます。また、本作は前作よりもあちこち移動しますが、何のために出てきたのか分からない登場人物もいてそこもまた突っ込みどころ。
BGMも効果音も消して無音の状態のシーンは怖かったし、前作と同じようなピンチをどう切り抜けるかなど演出は工夫していて、ハラハラドキドキ感は前作同様たっぷりあります。一方で、突っ込みどころも多数あり、それもあいまってポップコーンムービーとして最適でしょう。3作目は2023年公開予定だそうですが、これからどう展開するか楽しみです。
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