2021年07月13日

ゴジラvsコング

 怪獣映画は男の子のロマンだなと実感する作品。ハリウッド映画らしいごちゃごちゃした部分が多くて、ストーリーはシン・ゴジラのほうが面白かったけど、ゴジラとコングがガチで対決するバトルの迫力はたまりません。

 作品情報 2021年アメリカ映画 監督:アダム・ウィンガード 出演:アレキサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、小栗旬 上映時間:114分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2021年劇場鑑賞122本



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 【ストーリー】
 太古から地球の覇者として不倶戴天の天敵となっているゴジラとキングコング。怪物の研究機関モナークはキングコングを髑髏島の一角でひそかに保護し、ドーム内に収容したが、コングは自由を求めていらだっていた。コングは髑髏島でただ一人生き残った幼い少女で耳の不自由なジア(カイリー・ホットル)とだけ心を通わせていた。

 一方、アメリカにはゴジラが5年ぶりに現れ、フロリダにある巨大企業エイペックス社を襲撃した。5年前にゴジラに助けられた少女マディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)はゴジラが人間を襲うのには理由があると考え、エイペックスの陰謀を唱えているバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)らと調査を始めた。そのエイペックスの会長シモンズ(デミアン・ビチル)と、前作で死亡した芹沢博士の息子レン・セリザワ(小栗旬)は、ひそかに元モナークの科学者ネイサン(アレクサンダー・スカルスガルド)を訪ね、ある計画を打ち明ける。

 【感想】
 人間部分はコングとジア、それにジアを保護するモナークの科学者アイリーン(レベッカ・ホール)のパート、マディソンとバーニーのパート、それにネイサンたちのパートとそれぞれ話が進み、ごちゃごちゃしています。後半になるとそれぞれのパートの話が必要なのは納得できますが、ちょっと面倒くさい。

 一方、アクションシーンはただただ楽しい。そもそも口から放射熱線をはらって何もかも焼き尽くすゴジラに、巨大なだけのコングが立ち向かえるのかと思ったら、見事な格闘戦が繰り広げられます。場所も予告編にあるように、護衛艦隊を巻き込みながらの海上や、香港の街を壊しながらの市街戦と、それぞれ怪獣映画ファンなら満足できるシチュエーション。米軍の空母や戦闘機が何の役に立たないまま怪獣に破壊されるというのもお約束。さらに、エクセレントなおまけまであって、血沸き肉躍るとはこのことかという感じ。ラストも満足しました。ぜひ巨大スクリーンでみることをお勧めします。

 コングはアメリカ映画のヒーローだし、ゴジラは日本映画のヒーローだけど、ハリウッド映画なのに、ゴジラがタイトルのトップにあるのはうれしい。少女と心を通わすコングに対して、自然のように時には人間というか地球を守ろうとしたり、時には人間を襲うゴジラは悪役っぽい。でも、ゴジラ映画に親しんできたためか、つい、ゴジラを応援しちゃいました。

 強いていえば、前作まで大活躍した芹沢博士役の渡辺謙に比べると、小栗旬の出演時間が短いのが残念。まあ、これだけ登場人物がいっぱいいたら、交通整理の都合上しょうがないのかもしれません。それでも、オープニングにでてくるタイトルではトメの位置と厚遇されていたので、日本ファンとしてもよしとしましょうか。ウィキペディアによると、編集で小栗のシーンは大幅カットされ、前作に登場したチャン・ツィイーの出演シーンは全部カットされたとか。そうなると完全版を見たいなあ。
posted by 映画好きパパ at 06:06 | Comment(2) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の映画は前半の人間ドラマ部分がかったるいんですよね。
これでも大幅にカットしたらしいんですが、まだたるい。
怪獣プロレスシーンは申し分ないクオリティなだけに…惜しい。
そんな中、唯一描くべき人間ドラマが小栗旬演じるレン・セリザワだと思います。
父親があのような怪獣愛ゆえの最期を迎えたにも拘わらず、なぜその息子があのような行動を採るに至ったのか?それを描かずして何を描くのか?
そこのところがこの監督(プロデューサー?レジェンダリー社?)は解ってない。
これが僕の率直な感想ですね。
Posted by 西京極 紫 at 2021年07月15日 10:57
コメントありがとうございます。

これまで渡辺謙が活躍していましたが、監督が交代したから
テイストが変わった感じですね。
レン・セリザワが何のためにいるのか本当にわかりにくいので、
完全版はみてみたい。
大ヒットを受け続編ができるみたいですが、どうなるのでしょうか
Posted by 映画好きパパ at 2021年07月16日 16:33
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