2021年07月26日

のさりの島

 天草を舞台に、振り込め詐欺の受け子が騙すはずだった一人暮らしの老女の家に住みつくという話。非常にまったりとしたテンポで、久々に途中で寝てしまいました。

 作品情報 2020年日本映画 監督:山本起也 出演:藤原季節、原知佐子、杉原亜実 上映時間:129分 評価★★★(五段階) 観賞場所:シネマ・ジャック&ベティ 2021年劇場鑑賞135本





 【ストーリー】
 オレオレ詐欺の受け子をしながら各地を回る青年(藤原季節)は、天草のさびれたレコード店を一人で切り盛りする老女艶子(原知佐子)に孫のふりをして電話をかけ、金を受け取りに行く。

 ところが認知症気味の彼女は青年を本当の孫の将太として受け入れ、青年はそのまま居ついてしまう。一方、地元FM局のパーソナリティ清ら(杉原亜実)は、古い天草の写真や8ミリを集めた上映会を企画しており、商店街に協力を依頼。将太もメンバーとして上映会を手伝うことになる…

 【感想】
 老女と振り込め詐欺犯の奇妙な共同生活を非常にじっくり映しています。こういう抑揚のない演出ってフランス映画ぽく、おしゃれなのかもしれないけど僕は苦手。映画大好きポンポさんのセリフ「名作は90分以内」を思い出しました。「金魚の島」も非常にゆったりした作品ですが77分でしたし、やはり120分もゆっくりした作品は途中でうとうとしてしまいます。

 ただ、細部をたくさん描くことで見えてくるものもあるわけで、そういうのが好きな人には何気ない仕草からみられる心理描写というのはたまらないものでしょう。京都芸大のプロジェクトだそうですが、いかにもシネフィルの若い映画陣が好みそうなハイブロウな作品です。

 もう一つぼくが苦手なのは、地域の町おこし的要素が前面に出てしまっていること。清らたちのプロジェクトにも結構尺をさいているのだけど、今一つ艶子のパートとしっくりつながらない。天草に思い入れがある人にはたまらないでしょうが、僕は長崎県にすら行ったことがないので、うーん地方都市がさびれるのはしょうがないんじゃない?と思ってしまいました。ここらへんのコンテクストも、観客のバックボーンによるのでしょうね。

 藤原季節は意外にも映画初主演。一方の大ベテラン原知佐子はこれが遺作だそうで、図らずもそういった組み合わせで老女と青年の役で主演とヒロイン?というのも不思議な感じがします。
posted by 映画好きパパ at 06:10 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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