2021年07月29日

100日間生きたワニ

 昨年、ツイッターに原作漫画が連日、投稿されて話題になったあと大手広告代理店の関与があるとネット上で炎上、ブームが一気に沈静化しました。その悪印象があるためか、東宝公開作と思えないほど客席はガラガラ。率直にいってひどくはないけれど、映画館で見る必要があるのか?というのが僕の印象でした。

 作品情報 2021年日本映画アニメ 監督:上田慎一郎、ふくだみゆき 声の出演:神木隆之介、中村倫也、新木優子 上映時間:63分 評価★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2021年劇場鑑賞138本

 【ストーリー】
 3月、花見に集まったネズミ(声・中村倫也)やセンパイ(新木優子)らの友人グループは、ワニ(神木隆之介)がこないのをいぶかっていた。心配して迎えにいったネズミだが、ワニは事故で死んでいた。

 その事故の100日前から花見の日まで、そしてその100日後まで、ワニや友人達の日常を描いていく。

 

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  【ストーリー】
 3月、花見に集まったネズミ(声・中村倫也)やセンパイ(新木優子)らの友人グループは、ワニ(神木隆之介)がこないのをいぶかっていた。心配して迎えにいったネズミだが、ワニは事故で死んでいた。

 その事故の100日前から花見の日まで、そしてその100日後まで、ワニや友人達の日常を描いていく。

 【感想】
 原作漫画は、ワニが100日後に死ぬことを読者が分かっているのに、肝心のワニは日常生活を続けていくとこが、そこはかとないおかしさと物悲しさを出して話題を呼びました。通い詰めたラーメン屋が閉店になったり、初詣のおみくじで大吉があたったりとだれもがあるような話が身近に感じられ、センパイへの恋心やネズミたちとの友情も、永遠に続くはずがないのに続いていると錯覚していたことが、読者の関心をひいたのでしょう。

 映画もその部分は淡々と映し出していますが、答えをしっているのに、それを上回るドキドキハラハラの要素がみえないのです。例えば歴史ものなんかだれもが答えを知っているのにドキドキさせる作品はいっぱいあります。しかし、本作は日常を描こうとしたがゆえに、死ぬことの断絶のドキドキ感があまりみえなくなった。

 また、映画オリジナルの残された友人たちの喪失感も、丁寧に描いているのだけど想像した以上のものになっていない。べたにやるのだったら、ワニの両親(池谷のぶえ、杉田智和)のエピソードなんか、フェイドアウト感をさせないでほしかった。カエル(山田裕貴)のキャラもとってつけた感じでした。

 キャラクターもエピソードも悪くはないんだけど、アニメ映画ならではの躍動感は乏しく、魅力をひきつけるインパクトに欠けるといったところでしょうか。上映時間が短いのに映画料金がほかと同じだと、余計にわざわざ見に行く価値がよくわかりませんでした。声優陣は人気俳優、実力派声優をとりそろえており、よかったのですけどね。

posted by 映画好きパパ at 06:08 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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