作品情報 2021年日本映画 監督:神徳幸治 出演:ラウール、吉川愛、堀田真由 上映時間:111分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2021年劇場鑑賞139本
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【ストーリー】
中学時代にいじめられたため、自分に自信がもてない石森羽花(吉川愛)。だが、学校一の人気者だがぶっきらぼうな三浦界(ラウール)に偶然、サイダーをぶっかけられたことから声をかけられるようになる。
界の友人の瀬戸(坂東龍汰)、高嶺(濱田龍臣)、あゆみ(岡本夏美)とも仲良くなり、界はなぜか「石森係」と自称して世話を焼きたがるようになる。次第に彼に好意を持つ羽花だが、隣のクラスの才媛、芹奈(堀田真由)が界の元カノだと発覚。互いに未練があるのではと思って身を引こうとして…
【感想】
吉川愛がいじめられる陰キャというのはミスキャストの気もしますが、まあ少女漫画の王道だからと納得して観てました。何もかも自信がなく、自虐的になる羽花のことを気にかけつつ、自分も他の友人にはいえない傷をもつ界が、金髪ということもありまさにぶっきらぼうな王子様。
しかも、スクールカースト最上位の仲間たちが突然できてしまうのです。リアル世代でみていたら、あこがれてしまうでしょう。本作の特徴は芹奈が恋のライバルでありつつ、羽花の親友になる良いやつであること。あゆみも含めた3人のガールズトークや友情は、主軸の恋愛とは別に尊い。この3人が実に魅力的にとれています。
一方で夏祭りとかみんなで行く海水浴とは恋愛映画のイベントを順調に踏みつつ、「俺は空を飛べる」とかキザなセリフが決まっているというのも、少女漫画原作の良さですね。ラウールの演技は初めて見ましたが、役柄がよく似合ってました。2人の関係はおじさんもキュンキュンして、ストレスなくみられました。
欲を言えば、羽花が成長したと思ったら、また元に戻ってしまうのがくどかった。欧米のラブコメとか成長したキャラクターが退化するってあまりないので、邦画特有のものでしょうか。また、撮影日程がタイトなのかもしれませんが、海水浴シーンに曇りだったらCGで青空にするとかできないのかと、先日も「胸が鳴るのは君のせい」で似たようなパターンをみたので、思わず突っ込んでしまいました。
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