2021年08月15日

ねばぎば新世界

 前作の「ひとくず」でコテコテの浪花の世界を見せてくれた 上西雄大監督が赤井英和とともに、大阪の人情アクションを披露してくれました。昭和の香りがぷんぷんします。

 作品情報 2020年日本映画 監督:上西雄大 出演:赤井英和、上西雄大、有森也実 上映時間:108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマ・ジャック&ベティ 2021年劇場鑑賞154本



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 【ストーリー】
 大阪・新世界の串カツ屋で働く村上勝太郎(赤井英和)は正義感が強く、かつては強豪ボクサーとして活躍したが、チャンピオン戦の前日にチンピラに絡まれていた老人を助けて喧嘩となり逮捕された過去を持つ。
 勝太郎がボクシングを始める前にやんちゃをしていたときの子分、神木雄司(上西雄大)が出所して訪ねてきた。コオロギというあだ名を持つ神木は女に騙されて覚せい剤にはまり、刑務所に入っていたのだ。再会を喜ぶ2人だが、ボロボロになった小学生・武(上田琳斗)が怪しい男たちに追われているのを助ける。武の母が入信する怪しい宗教団体の仕業としった2人は乗り込むが、勝太郎をボクシングに教えてくれた元恩師の須賀田(西岡徳間)の娘、琴音(有森也実)がその団体の幹部であることを知り…

 【感想】
 喧嘩に強く、悪を退治するが情に厚い勝太郎(通称、勝吉)。失読症で文字が読めないものの、勝吉の一の子分としてどこまでもついていくこおろぎ。昭和のころの作品をみているようですが、僕も50歳を超えるとこうした定番のシチュエーションをみて、ほっとする気持ちがあります。

 また、人情の厚い大阪下町だけあって、町の人たちが勝吉たちを助けていろいろ活躍するのも、お決まりですが楽に見られます。勝吉、こおろぎだけでなく、けんかっ早い街だけに、意外な人が喧嘩に強かったりして、飛び交う関西弁の世界に、見ているこちらも応援したくなります。

 赤井の喧嘩シーンはさすがですが、「ひとくず」同様、バイオレンスな役回りの上西もアクションはたっぷり。これもストレートで外連味のないアクションで、「よっ待ってました」と声を欠けたくなるようなります。勝吉がとった行動が、琴音に迷惑をかけてそれが彼女が宗教に走る原因になったという、因果が回る様子も古き良き邦画らしい。

 「ひとくず」では児童虐待という重いテーマにバイオレンスを乗せて、見ている人の心を打つ重たい作品でしたが、本作は主役2人の活躍を安心してみてられる娯楽活劇。上西監督のふりはばの広さはいいですね。小規模公開で難しいかもしれませんが、ぜひとも、2人の活躍はシリーズ化してほしいものです。
posted by 映画好きパパ at 07:36 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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