2021年08月28日

彼女来来

 彼女が突然別人になるという不条理な恋愛ものを抑制されたタッチで描いています。シュールな不条理さの日常が続く、好き嫌いを選ぶ作品で、僕にはちょっと合わなかったなあ。

 作品情報 2020年日本映画 監督:山西竜矢 出演:前原滉、天野はな、奈緒  上映時間:91分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞169本



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 【ストーリー】
 ある日、紀夫(前原滉)が会社から帰宅すると同棲中の恋人、茉莉(奈緒)が消えていて、代わりに見知らぬ若い女性(天野はな)がいた。やはりマリと名乗るその女性のいうことは要領を得ず、行き場がないからと紀夫の家を離れない。混乱しながら茉莉を下がる紀夫だったが…

 【感想】
 恋人がいて仕事も順調という青年が突然に不条理な事態に放り出されてあたふたする様子をみるわけですが、何がいいたいのかよく分かりませんでした。紀夫は気弱な部分があって、無理にマリを追い出すことができないのだけど、茉莉が消えて同名の見知らぬ女がいたら、普通に警察事案じゃないですか。

 また、キャスティング会社という変わった仕事についていることも、本筋との結びつきがよくわかりません。役に合えば代役がいくらでも作れる役者のように、かけがえのないはずの恋人もいくらでも代役がいるということをいいたいのかなあ。ちょっといろいろ頭がクエスチョンのまま、しずしずと話は進んでいきます。

 まだ、奈緒と天野はなの役柄が逆だったら興味をひいたのだけど、マリが薄気味悪いようにしか感じられずに、追い出せないというところの弱さを感じてしまいました。不穏な感じは分かるのだけど、納得ができないといったところでしょうか。まあ茉莉への思いがそれほど深くないのなら、現実にずるずる引きずられていくというのもわからなくはないのですけど。

 そうした意味では、前原は優柔不断そうな風貌も含めて紀夫に適役でした。女性陣は天野の不気味なヒリヒリした感じは独特なんですけど、やはり奈緒と交換してみたかったかも。山西監督は劇作家だそうで、確かに演劇っぽさは感じました。
posted by 映画好きパパ at 07:41 | Comment(0) | 2021年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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