作品情報 2021年日本映画 監督:タカハタ秀太 出演:藤原竜也、土屋太鳳、豊川悦司 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2021年劇場鑑賞175本
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【ストーリー】
かつては売れっ子作家だったが、ある事情で筆を折り高円寺でバーテンダーをしている津田伸一(藤原竜也)は、編集者の鳥飼(土屋太鳳)に、執筆中の復帰作の原稿を見せた。
それは富山で性風俗店のドライバーとして働く津田が、一家失踪事件や偽札事件など不思議な事件に巻き込まれていく話だった。鳥飼はどこまでがフィクションで、どこまでが真実か不安になり…
【感想】
信頼できない語り手というスタイルで、どれが事実でどれが小説の中のフィクションなのか、津田を同じ藤原竜也が演じているだけに、困惑させるタイプの作品。作中の藤原の後ろに、作者の藤原がたって説明するシュールな絵柄は面白かったですが。
ただ、肝心のストーリーというか津田が巻き込まれていく事件が、ちょっとご都合主義というのか、富山の裏を仕切る黒幕役の豊川悦司が、最近、冴えないお父ちゃん役ばかりみていたせいもあり、それほど怖くないんですよねえ。あーあ、こんな風にトラブルに巻き込まれるんだという程度に思えてしまう。
絵面もよくある邦画っぽい感じで、「孤狼の血 LEVEL2」など今年何本かあったヤクザ映画と比べると迫力もない。駿河太郎は本作と「ヤクザと家族」にヤクザ役で出ていますが、比較するとまったくマイルドになってます。裏社会の人間でも風間俊介はこれまでと違ったスタイリッシュな姿を見せてて良かったですが。
土屋の階段を駆け上がるシーンはうまく撮れてるなとか、富山で津田の行きつけのカフェのウエイトレス役の西野七瀬が、美味しい役をしているなとか、佐津川愛美がこうした役をやるのかとか、女優陣は全般的に巧く撮れていました。また、デリヘルの経営者で映画オタクの岩松了が、往年の名女優の名前を風俗嬢につけて、映画のクレジットで名前を使われた加賀まりこに感謝のテロップがあったとか小ネタも悪くないのですが。緩い邦画ミステリーが好きな人向けといった感じでしょうか
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